いちじくガレットの挑戦
2025-09-23 10:22:44

老舗和菓子店が挑む!いちじくガレット誕生の裏側

チョイ訳ありいちじくを新たな形で!「いちじくガレット」の誕生



愛知県豊橋にある老舗和菓子店「お亀堂」が、ユニークなアイデアを持つ新商品「いちじくガレット」を発表しました。この商品は、食品ロスという社会的な問題に立ち向かうための取り組みの一環として開発されたもので、「チョイ訳あり」のいちじくを使用しています。

いちじくの特性と問題点



愛知県は全国でも有数のいちじくの産地で、特に和歌山県に次ぐ生産量を誇っています。JA豊橋のいちじく部会には、29の農家が参加しており、昨年には77トンものいちじくが市場に出回りました。このフルーツは栄養価が高く、特にポリフェノールを多く含むため、女性にも人気があります。しかし、風雨などの自然条件に弱い為、外見上の問題から多くのいちじくが廃棄されています。

実際、農家が収穫するいちじくの中で、数日の熟成の違いや小さな傷があるだけで廃棄されるのは2割にも上ります。今年は高温の影響で、特にこれらのいちじくの廃棄量が増えているそうです。

「いちじくガレット」の開発経緯



お亀堂はこの問題に対し、廃棄されるいちじくを使用したお菓子を作るという新たなアプローチを考えました。収穫後すぐに傷もののいちじくを集め、ペースト状に加工してジャムを作り、それをガレットで包むという手法を取り入れました。

いちじくはその特性上、調理過程で水分が多いために味が落ちやすい果物ですが、いちじくの場合は、その独特の風味がしっかり残る特別な果物です。それを活かすことで、和菓子屋ならではのしっとりとした美味しい「いちじくガレット」へと仕上げました。

今後の展望と商品の多様性



「いちじくガレット」以外にも、夏には「いちじくのかき氷」、秋には「いちじくあん巻き」や「いちじく大福」といった新商品が企画されています。また、いちじくをまるごと使用した「まるかぶりいちじく」や「いちじくの生ジャム」も開発中です。お亀堂は、これらの商品を通じて、傷があるいちじくをすべて集めることに取り組んでいます。

地域の農家をサポートすることに加え、「食品ロス対策の意識を地域全体で高める」という挑戦を続けていく方針です。また、いちじく以外の農産物に対しても同様の取り組みを行い、周知活動や商品開発を進める意向です。

商品の詳細



  • - 商品名: 【いちじくガレット】1個230円、4個入り1180円
  • - お亀堂本社所在地: 愛知県豊橋市南小池町164
  • - 営業時間: 9:00~18:00
  • - 電話番号: 0532-45-7840

このようにして、地域と農家、そして消費者が連携し、持続可能なシステムを築いていく。「お亀堂」のいちじくガレットは、美味しさと社会への意義を両立させる新たな和菓子の形を示しています。


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会社情報

会社名
株式会社お亀堂
住所
愛知県豊橋市南小池町164
電話番号
0532-45-7840

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