LINEは、公式アカウントの配信機能に新たなアップデートを行いました。この新しい機能では、外部URLへ移動するボタンのクリック情報を計測し、CSV形式でのレポート出力が可能となりました。これにより、配信内容の効果を数値化し、ユーザー行動の分析がより精緻に行えるようになります。
開発の背景と目的
デジタルマーケティングにおいて、ユーザーの行動を可視化することは非常に重要です。特に、どのURLがどれだけクリックされたかを知ることで、施策の効果を高める手助けとなります。これまでの分析に加えて、4月にリリース予定のユーザー別のクリック計測機能と合わせて、この度の機能を実装することに至りました。詳細なクリックデータが手に入ることで、外部ツールとの連携や深い分析が可能となり、ユーザーエンゲージメントの最大化に寄与します。
新機能の詳細
この機能により、anybotを使用中の全ユーザーは、特定のボタンごとのクリック情報を収集し、ユーザーごとにまとめたCSVレポートを作成できます。具体的な情報としては、ユーザーのLINEプラットフォームID、クリック数、クリック時間などが取得でき、ユーザー毎、配信毎、ボタン毎にフィルタリングが可能です。この情報を活用することで、ユーザーの行動パターンがより把握しやすくなります。また、クリックされたボタンに基づきセグメントを作成する機能も加わり、これまで以上に効果的なメッセージングが実現可能です。
CSVレポートの出力内容
出力されるCSVレポートには、どのユーザーがどの配信に対して、どのボタンをいつクリックしたかが明示されます。これにより、施策の効果を瞬時に把握することができます。同時に、配信メッセージを作成する際、ユーザー情報キーを使って値を設定し、セグメント作成時にも属性キーに値を登録できるフローが導入されています。
本機能のメリット
この新機能の活用により、配信メッセージ内のURLがどれほど効果的かを視覚的に分析することができるため、効率的なクリエイティブやランディングページの特定が行えます。さらに、CSV出力のおかげで詳細な効果測定やレポート作成が簡単になり、ユーザーの興味や行動パターンを把握した上で、最適なメッセージを配信できます。また、クリック情報を基にしたセグメント作成により、特定の行動を取ったユーザーに対するフィードバック施策を展開し、エンゲージメント向上やコンバージョン率最適化が期待されます。
活用事例
- - コンテンツ嗜好性に基づく情報最適化 例えば、異なるテーマのリンクボタンを含むメッセージを送信し、それぞれのボタンをクリックしたユーザーに基づいてセグメントを作成。これにより、ユーザーの嗜好性に合った情報を提供することで、アカウントの離脱を防ぎ、長期的な関係を構築できるでしょう。
- - 新商品・キャンペーンのターゲティング配信 例えば、過去に特定のカテゴリーの商品をクリックしたユーザーをセグメントし、その情報を基に新商品が入荷した時やセールが始まった際に迅速に通知することで、関心の高いユーザーに的を絞ったアプローチが可能です。これにより、コンバージョン率の向上も見込まれます。
anybotについて
anybotは、LINE上で自動接客を実現するミニアプリやチャットボットのツールです。全ての機能がノーコードで構築できるのが特長で、導入コストも低く抑えられます。エボラニ株式会社が提供する主要プロダクトであり、流通やサービス、小売業などのデジタル化を加速するツールとして、多くの企業に利用されています。現在、1万7000社以上の導入実績を誇っており、LINEやメールなどの既存プラットフォームに様々な機能を追加することで、顧客がより便利にサービスを利用できるようにしています。
今後も、エボラニ株式会社はマーケティング部門を強化し、顧客のニーズに応えるべく、友達数の増加やリピーターの誘致、ロイヤリティの向上、業務効率の改善など、様々な課題解決のための支援を行っています。以上が、LINEに新機能が追加されたことの概要と、活用の可能性についての解説です。これからのデジタルマーケティングにおける革新に期待が高まります。