酒造業の新機能
2025-06-23 14:49:20

酒造業界を変革する!「もろみ日誌クラウド」の新機能とは

酒造業界の効率化を支える「もろみ日誌クラウド」



酒造業界が様々な技術革新の影響を受ける中、ラトックシステム株式会社が提供する「もろみ日誌クラウド」が注目を集めています。このシステムは、麹・酒母・もろみといった酒造りの各工程をIoT技術によって管理し、省力化を実現するためのものです。2025年秋には新たに「もろみエール」と連携し、醪の管理指標を追加することで、さらなる業務効率の向上を図ります。

もろみエールとの連携



名古屋国税局が提供する「もろみエール」は、醪の発酵状態を管理するためのツールで、今回のアップデートではこれに対応する形で、グラフ表示や比較機能をもろみ日誌クラウドに加えます。これによって、発酵の進行状況をより正確に把握できるようになり、酒の品質を高めることに貢献します。具体的には、「溶解度」「発酵度」「発酵/溶解比」といった指標が目に見える形で提供され、様々な条件下での発酵の進行を簡単に比較できるようになります。

従来の課題の解決



酒造りの現場では、発酵の進捗を見極めるために、通常は経験に依存してきました。しかし、微妙な変化を見逃すことが頻繁に起こり、品質管理の面で課題となっていました。そこで、もろみ日誌クラウドでは、分析データを一元管理することで、課題の解決を目指します。実際に、BMDや原エキスなど、多様な管理指標を用いて現状を把握し、過去のデータや目標値との比較をも可能にしてきました。

新機能の概要



具体的な機能として、まず「管理指標の自動算出」が挙げられます。これは、分析データからリアルタイムで管理指標を算出するものであり、現場での迅速な意思決定を助けます。また、グラフ機能によって、過去の実績と照らし合わせることで、改善点や今後の課題を見つけやすくなります。

加えて、このアップデートにかかる費用は、ライセンス契約を結んでいる企業に対しては無償で提供されるため、導入のハードルも大幅に下がります。さらに、ユーザーからの要望に応じて、スマートフォンアプリ版の開発も検討されています。

店舗への影響と期待



もろみ日誌クラウドともろみエールの機能強化により、酒造りのプロセスは大きく変貌することが予想されます。現場の自動化が進むことで、作業の効率化が図れると同時に、品質の向上も見込まれています。特に、発酵の状態を自動で管理できることは、質の高い酒を生み出すために極めて重要です。

ラトックシステムの歴史と展望



ラトックシステムは1983年に設立され、長年にわたりパソコンやスマートフォン関連製品の開発に取り組んできました。特にIoTソリューション事業に力を入れ、自社製品に加えて、他社の技術とも積極的に連携し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。今後も多様なニーズに応える製品開発を進めると期待されています。


まとめ



酒造りにおけるIoT技術の導入は、今後の業界の進化を左右する重要な要素です。ラトックシステムが推進する「もろみ日誌クラウド」は、酒の生産における管理を革新するキーとなるでしょう。技術の進化を取り入れた新しい酒造りの支援が、業界全体を変える日も近いといえます。


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会社情報

会社名
ラトックシステム株式会社
住所
大阪府大阪市西区南堀江1-18-4Osaka Metro南堀江ビル 8階
電話番号

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