奈良市初の地域交流拠点「まちごこち文庫」
2025年9月12日、奈良市創業支援施設BONCHIに新たなライブラリー「まちごこち文庫」がオープンします。これは、全国で広がる「みんとしょ」制度を採用した“一箱本棚”を基にしたライブラリーです。このユニークな図書館は、人々が本を通じて交流し、自らの表現を共有できる場を提供します。
1. 一箱本棚制ライブラリーの魅力
「まちごこち文庫」では、オーナー制度を導入しており、月々2,000円で自分自身の本棚を持つことができます。これにより、オーナーは自分の好きな本やテーマを選び、自らの世界観を表現することが可能です。また、初回登録料300円で誰でも本を借りられる仕組みもあり、地域の多くの人々が気軽に訪れられる空間となっています。利用者は最大3冊を1か月間借りることができるため、じっくりと本を楽しむことができます。
2. 笑顔溢れる開放的な空間
内装は緑を基調としており、木製の本棚や快適なソファが配置されています。また、幼稚園や小学校の近くに位置しているため、親子連れや子どもたちも利用しやすい設計になっています。このライブラリーは、ただの本の保管庫ではなく、地域のさまざまな人々が集う場所です。
3. 「まちごこちプロジェクト」の背景
このプロジェクトは、BONCHIがもたらした「人と人との出会いを生み出す」ための取り組みの一環として誕生しました。2025年に行われた「まちごこち作戦会議」では、地域の「居心地」をテーマに多くの意見が交わされ、その流れから「まちごこち文庫」が具体化されました。
4. 多様なオーナーが参加
現在すでに約30名の本棚オーナーが決まっており、彼らは「本が好き」「自分を知ってもらいたい」「地域とのつながりを持ちたい」など様々な理由で参加しています。オーナーはフリーランスや研究者、学生といった幅広い層から構成されています。彼らの活動の発信拠点としての役割も期待されています。
5. オープニングイベントの開催
9月12日にはオープニングイベントも予定されており、「本のある場所の可能性」をテーマにしたトークセッションが行われます。ゲストには、様々な分野で活躍する方々が登壇し、活発な意見交換が行われる予定です。このイベントは地域の人々が本を通じての新たなつながりを見出すきっかけともなるでしょう。
代表者からのメッセージ
一般社団法人TOMOSUの中島章代表は、「まちごこち文庫は、人々が本を介して気軽に出会い、つながりを深める場です。さまざまな本棚が多彩な個性を表現し、地域の日常に新たな変化をもたらすことを期待しています」とコメントしています。
基本情報
- - 場所: 奈良市創業支援施設BONCHI 1階
- - 営業時間: 10:00〜18:00(年末年始休館)
- - 運営: 一般社団法人TOMOSU
- - 問い合わせ先: 0742-27-1111(平日10:00〜18:00)
「まちごこち文庫」は、地域の人々にとって新たな交流の場として期待されています。多彩な個性を持つ本棚が、奈良市に豊かな文化をもたらすことでしょう。