兵庫県丹波市、次亜塩素酸水がコロナウイルス対策に新たな可能性
兵庫県丹波市に拠点を置く株式会社オーケンウォーターは、次亜塩素酸水の新型コロナウイルスおよびインフルエンザウイルスに対する不活化効果を確認しました。この発表は、経済産業省とNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)による「新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価についての最終報告」を受けたもので、コロナウイルスの流行が続く中、より安全な消毒手段への関心が高まっていることから実施されました。
実験の背景
この研究は、流行の第3波を迎える中で、次亜塩素酸水がどの程度新型コロナウイルスに効果的であるかを確認するために行われました。また、現在の消毒手段に関する信頼性の高い情報が求められる中、消費者や市場に向けて安全性を訴える必要があります。オーケンウォーターは、この動きに応じて、株式会社食環境衛生研究所に検証を依頼しました。
実験の概要と方法
実験は2020年9月6日から10月20日まで実施されました。オーケンウォーターが生成した次亜塩素酸水を用い、H1N1 IOWA 株のインフルエンザウイルス及びPEDウイルス(豚感染性コロナウイルス)に対する不活化試験を行いました。
1.
試験資材の準備: 次亜塩素酸水はpH5-6.5、有効塩素濃度が60ppmのもので、原液を試験に使用。
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試験手順:
- 媒体として滅菌リン酸緩衝液を用意し、ウイルス液を添加して15秒間接触させました。
- 対照区ではウイルス量の変化を測定し、ウイルスが減少するかを確認しました。
結果の概要
試験結果によると、インフルエンザウイルスに対しては99.99%以上の不活化が確認され、PEDウイルスへの試験でも同様の結果が得られました。この素晴らしい成果は、わずか15秒の接触でウイルスを99.99%以上減少させることができることを示しています。
インフルエンザウイルスの結果
- - 対照区ではウイルス量が変わらず、開始15秒後も106.1TCID50/mL。
- - 試験区では15秒後に測定したところ、<101.5 TCID50/mLという結果に。
PEDウイルスの結果
- - 対照区では試験開始後のウイルス量に変化なし。
- - 試験区で15秒後に評価した結果も同様に<101.5 TCID50/mLとなりました。
今後の展望
この実験から得られたデータは、次亜塩素酸水が消毒効果の高い手段であることを強調するものであり、特にコロナウイルスやインフルエンザウイルスの流行に直面している現在、より多くの人々にその有効性を知ってもらうことが重要です。この水は今後の感染症対策にも大いに貢献することが期待されます。
会社情報
株式会社オーケンウォーターは、兵庫県丹波市に本社を構え、天然水の製造・販売を手掛けています。同社は、除菌水事業やレンタル事業も展開しており、より安全な生活環境の実現に寄与する取り組みを行っています。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。