能登の小学生が全少へ
2024-07-17 20:29:20

能登の小学生16名が全国へ!第24回全日本少年少女空手道選手権大会で「能登地域枠」が設置

能登の小学生16名が全国へ!第24回全日本少年少女空手道選手権大会で「能登地域枠」が設置



令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けた能登地域から、小学生16名が「能登地域枠」で第24回全日本少年少女空手道選手権大会に出場します。

この大会は、公益財団法人全日本空手道連盟が主催し、8月8日(木)~10日(土)まで東京武道館で開催されます。各都道府県から選抜された小学生が、学年別・男女別に形(かた)と組手(くみて)の2種目、計24カテゴリーで日本一を競います。

今回の「能登地域枠」は、震災からの復興を支援するため、能登地域在住の小学生を対象に、各種目1枠ずつ設けられました。

内灘町空手道協会の向建吉氏は、自身の指導する生徒8名が「能登地域枠」で全少に出場することについて、次のように語ります。

「震災後、練習場所の町立武道館は屋根がずれ、数週間ほど利用停止になりました。当道場は幸い人的被害はありませんでしたが、珠洲市や輪島市の祖父母宅で被災し、なかなか内灘町に戻れないなど、しばらく練習に参加できない家庭もありました。生徒全員が揃ったのは2月ですね。」

向氏は、震災の影響で練習環境が大きく変わったことや、生徒たちの精神的な負担について語ります。しかし、困難を乗り越えて練習を再開し、全少出場という夢を実現できたことに喜びを感じている様子です。

「生徒たちは空手の練習がしたかったようで、道場再開時、嬉しかったのではないかと思います。私自身も生徒のやる気を見てモチベーションが上がりましたし、練習を再開したら『平常心』で、日々頑張ってきました。このたび『能登地域枠』で全少に出場できることになり、全国からの応援を受けて、生徒たちにはチャンスを活かしてほしいと思います。私は監督として参加します。」

向氏の言葉からは、生徒たちの成長を願う熱い思いと、震災からの復興への強い意志が感じられます。

能登地域枠で出場する16名の小学生たちは、それぞれの目標に向かって練習を重ねています。彼らの活躍は、被災地の復興への力強いメッセージとなるでしょう。

大会情報

日時:2024年8月8日(木)1、2年生男女形・組手
2024年8月9日(金)3、4年生男女形・組手
2024年8月10日(土)5、6年生男女形・組手※各日10:00 競技開始
場所:東京武道館東京都足立区綾瀬3-20-1
主催:公益財団法人全日本空手道連盟

能登地域枠出場選手


小1男子 岡崎櫂(津幡町)
小2男子 潟渕叶和(内灘町)
小3女子 古谷穂香(津幡町)
小3男子 寺岡真旺(内灘町)
小4女子 干場玲依(内灘町)
小4男子 安達睦桜(内灘町)
小5女子 吉野真緒(津幡町)
小6男子 中川凱瑛(津幡町)
小6女子 古谷彩花(津幡町)

組手
小2男子 東井陽(内灘町)
小3男子 干場琥生(内灘町)
小4男子 大橋翼(七尾市)
小5男子 長田悠生(津幡町)
小5女子 村井莉子(七尾市)
小6男子 中居伊織(内灘町)
小6女子 鶴来優音(内灘町)

向建吉氏プロフィール

石川県河北郡内灘町出身。父親が設立した道場で空手を始める。阪南大学卒業後、地元企業に就職。30歳まで石川県代表選手として活躍し、現役引退後は指導の道へ。2023年まで20年ほど県内の小中学生の強化育成に携わった。

内灘町空手道協会理事長
北國空手道松涛館副理事長
石川県空手道連盟副理事長



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会社情報

会社名
公益財団法人全日本空手道連盟
住所
東京都江東区辰巳1-1-20日本空手道会館
電話番号
03-5534-1951

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