西鉄天神大牟田線サイクルトレインが自転車NAVITIMEと連携
2025年11月6日、九州の公共交通の一翼を担う西日本鉄道株式会社(以下、西鉄)と、自転車ナビゲーションのパイオニアである株式会社ナビタイムジャパンが新たな取り組みを発表しました。自転車をそのまま車両に持ち込むことができる「サイクルトレイン」と、自転車専用ナビゲーションアプリ『自転車NAVITIME』の連携が実現します。この連携により、自転車愛好者にとって快適で便利な移動手段が提供されることが期待されています。
サイクルトレインとNAVITIMEの統合
この取り組みの第一弾として、天神大牟田線の運行情報が『自転車NAVITIME』アプリ内の地図上に表示されることになります。利用者は、電車アイコンをタップすることで、「サイクルトレイン」を利用可能な時間帯や料金、予約手続きなどの詳細を一目で確認できます。さらに、近くの自転車ルートやサイクリングロードとの位置関係も簡単に把握できるため、さらなる計画の自由度が向上します。
このサービスは、日本初となる自転車に特化したナビゲーション機能であり、サイクルトレインの地図表示から音声ナビゲーションまでを一括で提供するものです。このような取り組みは、国土交通省からも評価されており、観光路線やローカル線の活性化に寄与しています。
自転車と公共交通の融合がもたらす利便性
「サイクルトレイン」は、2022年3月から本格運用を開始し、2023年には都市部本線で初めて運行されました。予約や自転車台数管理、決済システムをスマートフォンアプリで提供し、国土交通省からの表彰も受けています。このように、公共交通と自転車の組み合わせにより、お客様の行動範囲を広げることが期待されており、地域活性化にも寄与することでしょう。
今後、西鉄は「サイクルトレイン」の認知度向上や公共交通の利用促進に努め、沿線地域の活性化にも貢献する方針です。また、ナビタイムジャパンは『自転車NAVITIME』を通じて、さらに便利な機能を提供し、対応エリアを拡大する考えです。これにより、サイクリングと公共交通を組み合わせた新しい楽しみ方が提供され、誰でも気軽に自転車を利用できる環境が整います。
今後の予定
両社は今後、「サイクルトレイン」の時刻表表示機能や、サイクルトレインを利用したコース作成機能の追加を目指しており、さらなるユーザー体験の向上に取り組む予定です。快適なサイクリングをサポートするために、バス「サイクルバス」の情報を盛り込むことも計画しています。
こうした取り組みを通じて、西鉄とナビタイムジャパンは、自転車と公共交通の新しい関係性を築き、利用者にとってより容易に、かつ楽しめる移動手段を提供していくことでしょう。自転車と公共交通の融合がもたらす未来に、期待が高まります。