ヤシマ工業がリフォームコンクール優秀賞を受賞
東京都中野区に本社を置くヤシマ工業株式会社が、全国規模の「第42回住まいのリフォームコンクール」において、同社が施工した二つの物件が優秀賞に選ばれました。このコンテストは、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが主催し、住宅リフォームの優れた事例を広く認知させることを目的としています。
コンクールの目的と受賞内容
同コンクールは1985年より毎年実施されており、全国各地から応募されたリフォーム事例の中から、建築主、設計者、施工者の三者の一体の取り組みを評価します。今回の受賞は、ヤシマ工業が掲げる「建物の健康寿命を延ばす」という理念が具体的な施策として結実した結果です。
今年度は296件の応募があり、審査委員会によって選ばれた32件の優秀事例の中に、同社が築年数の長い建物を対象とした2つの施工物件が評価されました。特に注目されたのは、構造体の健全性を見極めつつ居住者の生活を守る視点からの改修工事が行われた点です。
受賞物件と評価ポイント
受賞物件は以下の2つです。
1. 「家のなかの、小さな外と大きな自由」(設計:株式会社フォーアイズ/施工:ヤシマ工業株式会社)
2. 「“誰かと暮らす”という選択」(設計:株式会社フォーアイズ・ヤシマ工業株式会社/施工:ヤシマ工業株式会社)
審査委員会の総評によれば、「建物の健康寿命をどう延ばすか」というテーマに真正面から取り組む姿勢が評価されたとのこと。リフォームによって建物が持つ本来の価値を再生することが、参加した全ての施工例に共通している要素だとされています。
ヤシマ工業の哲学
ヤシマ工業は、1804年の創業以来、常に「建物を長持ちさせること」を重要視してきました。建物の持つ価値を維持するために必要な技術やサービスを進化させて今に至っています。代表取締役社長の西松みずきは、「人が集まるひらかれた場所をつくる」ことをリフォームの目的に掲げ、新しい人間関係やつながりが生まれる場所作りを目指しています。また、地域社会に貢献できる住宅の実現を目指しています。
未来へのビジョン
ヤシマ工業は、築200年の歴史を生かし、今後も建物のメンテナンスやリフォームを通じて、建物の健康寿命を延ばす取り組みを続けていく考えです。特に、現在の市場では建物の取り壊しが難しい時代に突入しているため、リフォームを通じて建物を再生することが今後さらに重要になると考えられています。
同社の信頼と実績に裏打ちされたリフォーム技術が、今後も新たな価値を生み出していくことに期待が寄せられています。今後の更なる活躍を通じて、日本の住宅環境の向上に貢献していくでしょう。