地域共生社会を巡る全国サミットが加賀市で開催
加賀市で行われる「地域共生社会推進全国サミットinかが」が、2023年11月20日から21日にかけて開催される。このサミットは、地域住民や多様な主体が集まり、実際に地域共生の実現に向けた取り組みを議論する場だ。
サミットの経緯と背景
地域共生社会の推進は、従来の制度や支援の枠を超える重要なテーマであり、特に子ども、高齢者、障がい者など、あらゆる人々が共に生きる場を作ることを目指している。
このサミットの背景には、2000年から毎年行われていた「介護保険推進全国サミット」がある。この前身のイベントは、加賀市が介護の先進地として評価を受けた結果として、平成13年に開催された。その後、地域共生社会の実現を目指して新たなテーマでリニューアルされた。
開催の詳細
サミットは、加賀市文化会館で行われ、初日は12時45分から開始され、歓迎アトラクションとして南陽園太鼓倶楽部による和太鼓パフォーマンスが行われる。その後、開会式を経て、基調講演が千葉大学名誉教授の近藤克則氏によって行われ、加賀市の取り組みの紹介も予定されている。
2日目のプログラムでは、内閣官房参与の山崎史郎氏と、つしま医療福祉グループの代表である対馬徳昭氏の特別講演が行われる。また、地域共生社会における「防災」、「ライフデザイン」、「持続可能な介護サービス体制」、「子ども」をテーマにした分科会も設けられ、次回の開催地である大阪府泉佐野市への引継ぎ式が行われる予定だ。
ロゴマークの意味
地域共生サミットのロゴマークは、円を基準とした形状が特徴であり、人と自然、地域と伝統が調和した「共生」の精神を象徴している。中央には手を取り合う人々の姿が描かれており、このマークは地域の連携やつながりを強調する。
加賀市が築いてきた地域社会の調和と、未来に続く持続可能な地域づくりを象徴するものとして重要な役割を果たしている。
結び
本サミットは、石川県内外から約2,000名の参加者を見込んでおり、多くの関係者が集まることから、地域共生社会の実現に向けた貴重な情報交換と意見交換の場として期待されている。加賀市が中心となって、この全国的な取り組みから新たな地域づくりのヒントを見出す機会となるだろう。
このイベントを通じて、多くの人々が地域共生について考え、新しいつながりを形成することが期待されている。