スギノモリ・ブルワリー
2022-10-27 11:00:01
スギノモリ・ブルワリーが2022年グッドデザイン賞を受賞!新しい日本酒の形
スギノモリ・ブルワリーの新たな挑戦
長野県塩尻市奈良井に位置する「スギノモリ・ブルワリー」は、2022年にグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、酒造の再生プロジェクトの成果が評価されたもので、地域文化を再興するための新しい日本酒の形を示しています。
創業と再生の背景
1793年に創業したこの酒蔵は、2012年に活動を休止しました。しかし、株式会社Kirakuの手により、2021年から日本一標高の高い酒蔵としての再スタートを切りました。新たに醸造された日本酒「narai」は、2022年2月から一般販売を開始し、その美味しさを広めています。
持続可能な日本酒造り
「スギノモリ・ブルワリー」の再生プロジェクトは、持続可能な日本酒造りを目指しています。古民家の再生を通じて、宿泊施設やレストラン、温浴施設を併設し、その中で酒造りが行われるという新しい形を創出しました。この取り組みは、地元住民の声を尊重し、日本酒の無形文化を次世代へと受け継ぐことが目的です。
高品質な製品へのこだわり
特に注目すべきは、製造プロセスの見直しです。従来の酒造りの大人数体制を脱し、杜氏一人が全行程を監修する二人三脚式の醸造が始まりました。この過程で、製造面積を約3分の1に削減し、マイクロブルワリーとして新しい価値を生むことに成功。小ロット生産ながら高品質で高付加価値な製品を実現しました。
資源の効率的活用
さらに、製造環境の改善により、通常の酒蔵が冬のみ生産しているところを、四季醸造方式を採用し、冷蔵室を新設。これにより年中生産が可能となり、安定した労働条件を確保する取り組みも見逃せません。
環境への配慮
また、ボトルデザインやパッケージにおいても、環境に配慮した取り組みをしています。ダイレクト印刷に切り替えた日本酒ラベルは、紙やシール貼り付けの手間を省き、出荷効率も向上。さらに、過剰包装を避けた再生可能な段ボールを使用しており、持続可能な製品作りを実践しています。
国内外での展開
2021年10月から始まった醸造は、クラウドファンディングサイト「Makuake」で支援を募り、300万円以上の資金を集めることに成功。国内外の酒販店や高級レストランでも取扱いが始まり、特に海外市場への進出も目指しています。
さらなる受賞実績
このような取り組みは、すでに数々の受賞につながっています。2022年5月には国際的な日本酒コンペティション「IWC」で大賞を受賞し、フランスの「Kura Master」でも金賞を獲得しました。これからも「スギノモリ・ブルワリー」は、日本酒の新たな価値を提供し、さらなる展開を進めていくことでしょう。
結論
「スギノモリ・ブルワリー」の再生プロジェクトは、地域文化を尊重しながら持続可能な形で新たな日本酒造りを実現しています。グッドデザイン賞の受賞は、その成果の一つにすぎず、これからの活躍に期待が高まります。このプロジェクトが他地域でもモデルケースとして展開されることを願っています。
会社情報
- 会社名
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杉の森酒造株式会社
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井551-1
- 電話番号
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