ツインカプセラが登場
2021-05-19 15:00:14

JAXA発ベンチャー「株式会社ツインカプセラ」が再突入カプセルの保冷技術を商業化

JAXA発ベンチャー "株式会社ツインカプセラ" の登場



2021年3月8日、茨城県つくば市に新たに設立された株式会社ツインカプセラは、JAXAの革新的な技術を基にしたスタートアップです。この企業は、いわゆる再突入カプセル用の超高性能断熱保冷容器を開発し、その技術を社会実装することを目指しています。

JAXAの成功したミッション



JAXAは2018年に、独自に開発した小型回収カプセルを用いて、国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙実験サンプルを保冷状態で地球に帰還させることに成功しました。その過程で、再突入時の温度管理を確実に行うために開発されたのが、その後のツインカプセラの基盤となる超高性能断熱保冷容器です。このミッションでは、サンプルの温度を4℃±2℃に維持することが求められていました。

JAXA認定のスタートアップ



ツインカプセラは、その断熱保冷容器の開発を担当したメンバーによって設立され、現在はJAXAからベンチャー企業として認定されています。これは、同社の技術が宇宙開発分野に留まらず、地上でも新たな価値を提供できる可能性を示すものです。

温度管理の重要性



現代の保冷・保温輸送市場には、さまざまな課題が存在します。従来の保冷コンテナは、規模が小さくなるほどその機能が低下してしまうことが一般的です。そのため、ツインカプセラが目指すのは、コンパクトでありながら、高い断熱性能を維持可能な容器の開発です。これにより、輸送時の温度逸脱を防ぎ、品質を保証することが期待されています。この技術が実現すれば、ワクチンや医薬品の輸送、さらに食品業界など多岐にわたる応用が考えられます。

断熱性能を実現する技術



ツインカプセラの技術の中心には、魔法瓶の構造を応用した二重真空断熱容器があります。これらを効果的に組み合わせ、用途に応じた最適設計を施すことで、従来の技術を凌駕する保冷・保温性能を実現しています。

期待される活用分野



この新しい断熱保冷・保温容器は、特にバイオメディカル分野での応用が期待されており、温度帯によって臨機応変な対応が可能です。たとえば、-80℃でのワクチンの小分け輸送や長期保管においても、その真価を発揮するでしょう。これにより、既存の技術では解決できなかったニーズに応える新たなアプリケーションが生まれる可能性があります。

将来への展望



今後、株式会社ツインカプセラは、JAXA認定のベンチャーとして、宇宙開発の成果を社会に還元すべく、さらなる技術発展を目指します。これにより、私たちの生活をより豊かにする新しい技術が実現することが期待されています。ぜひ、今後の動向に注目してください。

会社概要


  • - 会社名: 株式会社ツインカプセラ(TwinCapsula Inc.)
  • - 所在地: 茨城県つくば市千現2-1-6
  • - 代表取締役/CEO: 宮崎和宏
  • - 取締役/CTO: 畠中龍太
  • - 設立: 2021年3月8日
  • - 事業内容: 断熱保冷保温容器およびその他熱制御関連機器等の企画、開発、製造、販売、コンサルティング等
  • - その他: JAXAベンチャー認定事業者

公式サイト: TwinCapsula

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会社情報

会社名
株式会社ツインカプセラ
住所
茨城県つくば市千現2-1-6
電話番号

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