宇宙ベンチャーが挑む!発酵と長寿技術で人類の未来を変える「Fermentation and Longevity Fund」始動
宇宙開発事業を推進するスペースシードホールディングスが、発酵と長寿をテーマにしたスタートアップ投資プログラム「Fermentation and Longevity Fund」の運用を開始しました。このプログラムは、同社の子会社であるリジェネソーム社と共同で、発酵技術と長寿研究を融合し、新たな医療分野や宇宙進出に向けた技術開発を加速させることを目指しています。
スペースシードホールディングスは、創業以来、宇宙進出に必要な技術開発や事業活動を行うチームやプロジェクトに投資を行ってきました。2024年4月からは、「SPACE FOODSPHERE」プログラムに参画し、宇宙と地球上における発酵技術、医療技術、養殖技術の開発を推進しています。
また、同社は2024年5月に健康寿命延伸を目指すXPRIZE Healthspanコンペティションへの参加意向を示し、健康寿命の延伸に関わる技術開発にも積極的に取り組んでいます。こうした取り組みの中で、発酵技術と長寿研究が密接に関係していることに着目し、新たな投資プログラムを立ち上げるに至りました。
発酵と長寿、日本の伝統技術が秘める可能性
日本は世界的に長寿国として知られていますが、その背景には、古くから発酵技術が生活の中に根付いてきたことが大きく影響していると考えられています。発酵食品は、豊富な栄養素や機能性成分を含み、健康寿命の延伸に貢献する可能性を秘めています。
この「Fermentation and Longevity Fund」は、日本の伝統技術である発酵技術と長寿研究を組み合わせることで、新たな医療分野を開拓し、人類の健康寿命を延伸させることを目指しています。具体的には、抗老化関連技術の開発、発酵技術を活用した食品開発、腸内環境改善など、さまざまな分野での研究開発を支援していく予定です。
プログラム概要
「Fermentation and Longevity Fund」は、スペースシードホールディングス社を中心に、発酵と長寿に関連する研究チームや事業会社に対して投資を実施します。投資先との共創関係の構築を積極的に行い、日本独自の技術を活用した不老長寿技術の確立と事業化を目指します。
さらに、XPRIZE Healthspanコンペティションでのアワード獲得も目標として掲げています。ファンド総額は2024年度に約1億円を予定しており、2025年度以降には順次資金とパートナーを追加していく予定です。
リジェネソーム社:ナノ粒子技術で老化抑制と再生医療へ
リジェネソーム社は、スペースシードホールディングスの子会社で、ナノ粒子であるエクソソームを活用した老化抑制や再生医療の新しいソリューションを提供することを目指しています。エクソソームの解析とナノ粒子の設計を通じて、生体における機能解明を進めています。
これらの技術は、ナノ粒子を応用した医療技術の開発や宇宙医学分野における新たな解決策の提案に繋がる可能性を秘めています。リジェネソーム社の取り組みは、健康寿命の延伸とともに人類の宇宙進出に貢献することが期待されています。
スペースシードホールディングスの挑戦
スペースシードホールディングスは、「SFをノンフィクションにする」をミッションとして、宇宙開発に特化した投資活動、研究活動、事業創出を行っています。同社は、新技術のテーマ探索、スタートアップへの投資育成、大学等との共同研究、スタートアップの創出を通じて、社会課題を解決する事業の創出に取り組んでいます。
「Fermentation and Longevity Fund」は、スペースシードホールディングスの新たな挑戦であり、発酵と長寿技術を通じて、人類の未来を創造していくための重要な一歩となるでしょう。