株式会社ヌーラボが、九州エリアのスタートアップ企業を支援するために、「ベータ2024投資事業有限責任組合」への出資を決定したことを発表しました。このファンドは、福岡市に本社を置くベータ・ベンチャーキャピタル株式会社とともに設立されました。ヌーラボはこの決定が、自社の成長戦略にとって大きな一歩になると信じています。
出資の背景と目的
ヌーラボは、福岡市が2012年に行った「スタートアップ都市宣言」以来のスタートアップ支援の流れに乗り、九州エリアのイノベーションを加速させることを目指しています。ファンドへの出資は、地域経済の発展に寄与し、特に九州や瀬戸内圏内の新興産業の創出を狙っています。ファンドの運用総額は最大30億円、運用期間は12年間で、必要に応じて2年間の延長も可能です。
本ファンドを通じて、ヌーラボはスタートアップ企業とより深く関わり、業界全体のシナジーを強化することを目指します。また、独自の新規事業プログラム「Nu Source」との連携をさせることで、チームでの協働を促進し、創造的な事業開発を加速させる考えです。
代表者のコメント
ヌーラボの代表取締役CEO、橋本正徳氏は、今回の出資を地域経済への貢献と捉えています。彼は「テック企業としてのヌーラボが地域に根ざした形で成長戦略を推進することができる」と考えており、スタートアップとの新たな接点を増やすことで、さらなる成長を促すと述べました。また、ベータ・ベンチャーキャピタルのビジョンにも深く共感しており、双方にとって有意義な協力関係を築けることを期待しています。
ベータ・ベンチャーキャピタルの意義
ベータ・ベンチャーキャピタルの代表取締役パートナー、林龍平氏は、「まわれまわれ、いい資本」という理念に基づき、地域の経済格差の解消に貢献するスタートアップ投資を行ってきました。ヌーラボの参加により、地域の起業家コミュニティの結束が強化されることで、お互いに大きな利益をもたらすでしょう。
ヌーラボのサービス
なお、ヌーラボは「チームワークマネジメント」を提唱しており、異なる職種や部門のメンバーが協働することによって生産性を向上させるための包括的なサービスを提供しています。特に、プロジェクト管理ツール「Backlog」やオンラインホワイトボードツール「Cacoo」の提供を通じて、効率的な事業運営をサポートしています。
今後もヌーラボは、福岡を中心にスタートアップ企業との連携を強化し、持続的成長を目指していく方針です。また、自社の新規事業を通して、新しい価値を創出することに注力し、地域経済に貢献していくことを明言しています。ヌーラボとベータ・ベンチャーキャピタルの提携が、福岡のスタートアップシーンにどのようなプラスの影響をもたらすのか、今後の展開にも注目です。