次世代ERPへの移行支援を加速する戦略的パートナーシップ
TIS株式会社と株式会社SNP Japanが業務提携を結び、SAP ERPから最新のSAP S/4HANAへのスムーズな移行を支援する新たな取組みを発表しました。特に、SAP ERP 6.0の標準保守が2027年に終了することを受け、多くの企業でのシステム更新が急務となっています。
業務提携の背景
日本全国で多くの企業がSAP ERP 6.0を使用しており、次世代のSAP S/4HANAへの移行は、経営において重要な課題となっています。現状において、移行の際には業務停止リスクやリソース確保が大きな懸念点として挙げられており、安全かつ迅速な移行の必要性が高まっています。そこで、TISとSNP Japanは各社の強みを活かし、ユーザー企業のニーズに応えるべく協力することにしました。
提携によって何が変わるのか
この提携により、TISは長年培ってきたSAP導入の実績を基に、計画から運用までの全フェーズを包括的にサポートします。これに加えて、SNP Japanのデータ変換プラットフォーム「Kyano Platform」を使用することで、データ移行の速度や確実性を大幅に向上させます。特に、最短2日のシステムダウンタイムでの移行が可能になるため、通常の週末でも移行作業を実施できるようになります。年末年始やGWといった特別な時期に限定せず、よりスムーズに移行が行える環境が整います。
移行支援の具体的な内容
- - 移行計画の策定: 最初の段階において、企業の現状を分析し、移行計画を立てます。
- - データ変換: 必要なデータのみを選別し、適切に移行するためのデータ変換を行います。
- - 検証とテスト: 移行後のシステムが正常に機能するかを検証し、必要な調整を行います。これにより全体のシステムの最適化が図れます。
企業の信頼を受けて
TISの副本部長伊藤健氏は、『ERPは企業にとって重要な基幹システムであり、その最新化は喫緊の課題である』と強調しています。また、SNP Japanの細谷修平氏も『日本企業におけるインフラの近代化とそれを支える技術革新を進めるため、TISとの連携は大変重要だ』と述べています。
今後、TISとSNP JapanはECCからSAP S/4HANAへの移行を積極的に推進し、2030年度までの20件以上の共同プロジェクトの達成を目指します。企業のDXを加速させ、基幹システムの刷新を後押しし、業界全体における技術革新を促進することが期待されています。
まとめ
この業務提携は、多くのSAPユーザー企業にとって大きな転換点となるでしょう。新たなシステムへの移行が円滑に行える環境が整うことで、さらなる企業成長が期待されます。TISとSNP Japanの連携により、今後の展開に注目が集まります。