ミドルシニア層の採用実態と企業の懸念についての調査結果

ミドルシニア層の採用に関する調査結果

転職サービス「doda」は、2025年8月に企業の中途採用担当者を対象にミドルシニア層の採用に関する調査を実施しました。この調査は、40代後半から50代の人材の採用に関する実績がある企業と、今後の採用ニーズがない企業を比較することを目的としています。

調査概要

調査の結果、約66%の企業が採用前に何らかの懸念を抱いていることが判明しました。具体的には、業務内容の習得や必要なスキルの不足などが懸念されていたものの、採用後は8割以上が「課題に感じなかった」と回答しています。これは、企業が採用時に抱いていた不安が、多くの場合、実際には杞憂であったことを示しています。

採用実績あり企業の見解

調査の結果、採用実績がある企業では、採用したミドルシニア層が活躍する様子が多く観察されています。なんと49.5%が「活躍できている」と感じており、評価が高いことが感じられます。特に、自律的な行動やマネジメント経験、業務改善への貢献が評価されています。これはミドルシニア層が持つ経験とスキルが企業にとって有意義であることを示していると言えます。

採用実績なし企業の懸念

一方で、採用実績がない企業では約82%がミドルシニア層の採用に対して懸念を抱いていました。主な理由としては、柔軟性の低さや希望する給与水準との不一致が挙げられています。しかし、採用実績がある企業では、これらの懸念に対して採用後の満足感が非常に高いことがわかります。

結論

今回の調査結果から、企業がミドルシニア層の採用前に懸念を抱くことは自然なことですが、実際の採用後にはその多くが解消されていることが明らかになりました。特に、経験豊富なミドルシニア層は即戦力として企業に貢献できる可能性が高いと考えられます。今後は労働人口の減少や高齢化が進む中で、ミドルシニア層の採用の重要性が増してくることが期待されます。