地域拠点「QUESTION」
2020-12-21 11:30:02

地域とのつながりを築く新たな拠点「QUESTION」の魅力

地域とのつながりを築く新たな拠点「QUESTION」の魅力



GK京都と京都信用金庫が共同で開設した新しい地域密着型施設「QUESTION」は、独特のデザインと目的を持った多機能なスペースです。この施設は、コワーキングスペースと金融機関を併設した全8階建ての建物に位置しており、開放感あふれる大きな窓が特徴的です。ここでは、大学生や起業家、地域住民など、多世代の人々が集まり、地域課題の解決へ向けた議論が交わされる場となることが期待されています。

「QUESTION」は、2015年から構想が始まり、GK京都がデザインを担当してきました。施設内外の意匠計画からインテリアデザイン、照明計画に至るまで、細部にわたるデザイン監修を行い、利用者が快適に過ごせる空間を提供しています。

建物のデザインとその意義



「QUESTION」は、河原町御池通りの交差点に位置し、外からもその活動が見えやすいように工夫されています。この施設の特色としては、3階と4階に設けられた大階段「コミュニティステップス」があり、この階段は階段を利用する人々が気軽に交流できる場所とされています。夜になると、この空間は光に照らされ、地域のランドマークとも言える風景を形成します。特に、夏の祇園祭では、山鉾巡行の「辻回し」が真下で見られる最高のスポットとなります。

GK京都の取り組みとデザイン哲学



GK京都は、「御池通シンボルロード」など地域の空間整備にも取り組んできました。このプロジェクトでは、「京都らしさ」を表現するために、さまざまなデザイン要素を取り入れています。例えば、辻標(つじしるべ)は、地元の歴史的背景を示し、地域を訪れる人たちが立ち止まるきっかけを提供しています。また、「人」が主体であることを強調し、それを施設のデザインに盛り込んでいます。

「QUESTION」でもそのデザイン哲学が反映されており、特にコミュニティステップスのデザインからは、地域とのつながりに重きを置いた創造的な空間づくりが感じられます。これは、地域住民や訪問者にとって、ただの通過地点ではなく、交流の場となることを目指しています。

未来への展望



今後、GK京都は、地元関係者と連携しながら、地域に根ざした活動をさらに推進していく予定です。京都ならではのデザインを生かしながら、企業や自治体とのコラボレーションを通じ、より多くの人々に愛される施設を目指します。また「QUESTION」の成功を基盤に、地域の多様なニーズに応える新たなプロジェクトが生まれることを期待しています。

このように「QUESTION」は、地域に密着し、より良い未来を築くための活動の拠点となることを目指しています。この施設を通じて、さまざまな人々が集まり、アイデアを共有し、地域社会に新しい価値を創造していくことが期待されます。

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設計情報


  • - 竣工:2020年10月
  • - 施主:京都信用金庫
  • - 担当:GK京都 + GK設計
  • - 施工:積水ハウス株式会社

サポート企業


  • - 株式会社東洋設計事務所、株式会社クマヒラ、SALT、CandyCircus舟田潤子など

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GK京都について


GK京都は1972年に設立されたデザインマネジメントを強みにする総合デザイン会社です。今後も地域に根ざした活動を展開し、持続的な社会創造に貢献していくとしています。

会社情報

会社名
株式会社ジイケイ京都
住所
京都府京都市上京区相国寺東門前町657
電話番号
075-211-2277

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