群馬県での新たな連携協定の意義
2025年7月30日、群馬県私立幼稚園・認定こども園協会(以下、群私幼)が株式会社コドモンと「保育の質及び保育者の資質向上に関する連携協定」を締結しました。この協定により、県内113の私立幼稚園・認定こども園に所属する保育者の質向上が図られることが期待されています。
「コドモンカレッジ」とは?
本協定の中心となるのが、コドモンが提供するオンライン研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」です。忙しい保育者が、時間や場所に縛られずに保育や教育に関する様々なコンテンツを学べる環境が整いました。これにより、現場で求められる知識やスキルを効率的に身につけることができるのです。
連携協定の背景
近年来、保育者に求められるスキルは多岐にわたり、教育的な視点がますます重要視されています。しかし、現場の多忙な日常の中で、従来の集合研修に参加することは難しいという声が多く聞かれていました。この課題を解決するための新たな試みとして、群私幼は「コドモンカレッジ」の活用を決定したのです。
具体的な取り組み
この連携協定に基づき、群私幼では以下の具体的な取り組みが行われます:
1.
研修動画のカスタマイズ:群私幼に所属する保育者が重点的に学びたい研修分野を選び、500本以上の研修動画から必要なコンテンツをピックアップし、カスタマイズ版として提供する。
2.
年間研修計画の設計:研修の受講を円滑に進められるように、保育者が迷わずに選択できるような研修計画を設計。
3.
キャリア形成の支援:保育者が自身の知識やスキルを客観的に評価し、将来的な目標に向けての道筋を考える仕組みを構築する。
群私幼のコメント
群私幼の協会長である知久賢治氏は、現在113の私立幼稚園・認定こども園が加盟しており、ほとんどが新制度園に移行済みであることを明らかにしました。これは、乳児の受け入れが増え、現場の保育の必要性が高まっている背景を持っています。知久氏は、今後の保育者がオンライン研修を介して資質向上につながることに期待を寄せています。
コドモンの代表コメント
コドモンのCEO、小池義則氏は、この連携協定の重要性を強調しました。コロナ禍において対面の研修が難しい中、オンライン研修は保育者が責任感を持って学ぶ機会を与える重要な手段となっています。少子化が進む現状において、幼稚園や保育園の役割はますます大きくなると小池氏は語りました。
今後の展望
今回の連携協定によって、群馬県内の保育者の資質向上だけでなく、子育てしやすい環境づくりや地域全体での支援体制の構築も目指されます。群私幼とコドモンの協力を通じて、新しい時代にふさわしい保育者の育成がなされることは、将来的な地域社会にも大きな影響を及ぼすことでしょう。
2025年以降、実際にこの取り組みがどう機能するのか、保育界全体の流れも含めて注目されるところです。