DX内製化の現状
2025-09-30 08:48:35

大企業のDX内製化に関する調査結果から見える課題と意欲の実態

大企業のDX内製化に関する調査結果から見える課題と意欲の実態



株式会社ドリーム・アーツによる調査が実施され、大企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)内製化の実態と、それに対する意欲が明らかになりました。この調査では、従業員数1,000名以上の企業に所属する650名を対象に、DX内製化への取り組み状況や障壁について探索しました。

DX外部委託と内製化意欲の現状


調査によると、約41.4%の企業が外部ITベンダーに対して、「ほぼ全て委託」または「半分以上委託」している一方で、実に78.8%がDXの内製化を「強く推進したい」または「できればそうしたい」と感じていることが判明しました。この結果は、大企業におけるDX内製化に対する高い意欲を示しているのは間違いありません。この流れは、特に業務部門が自らアプリを開発するケースが増加している背景と合致し、ノーコードやローコードツールの普及が貢献していると思われます。

最大の障壁はIT人材不足


しかし、調査結果は同時に内製化の推進において深刻な障壁も示しました。特に「IT人材不足」が最も多く挙げられ、これに関しては依然として多くの企業で深刻な問題として存在しています。役職別で見た場合、非管理職の多くは「障壁は無い」と回答したのに対し、管理職や経営層は「現場のスキル不足」を課題として認識していることも明らかになりました。これにより、両者の間にギャップがあるため、現場の状況が上層部に正確に伝わっていない可能性が浮き彫りになりました。

業務部門によるアプリ開発の実績


興味深いことに、業務部門が自らアプリを作成した経験を持つ人は34.3%に達しました。これは、専門的な人材でなくともテクノロジーの進化により、自ら開発できる環境が整いつつあることを示しています。一方で、ノーコードとローコードの違いを理解している人は26.3%に過ぎず、この点に関しては認識が不足している現状が課題として浮上しました。

課題解決に向けた提言


ドリーム・アーツが今回の調査を通じて獲得した知見は、DX内製化の推進に向けて現場により多くの裁量と支援を与える必要性を示しています。具体的には、ノーコードツールを駆使して現場が主導するDXの取り組みを促進することで、内製化の進展と同時に人材育成も進めることが重要です。これにより、業務部門の人材育成やDX内製化の加速が実現し、ひいては企業全体の人材不足という構造的問題への解決に繋がると考えられます。

まとめ


ドリーム・アーツによる調査は、大企業におけるDX内製化の高い意欲を再確認させるものですが、IT人材不足や認識のギャップなどの課題も同時に露わにしました。これからの企業は、この課題を解決するための具体的な施策を考え、実行に移す必要があります。今後のDX推進における企業の取り組みに注目していきたいです。

調査概要


  • - 調査対象: 従業員数1,000名以上の大企業
  • - 調査方法: インターネット調査
  • - 有効回答数: 650名
  • - 調査実施日: 2025年9月10日~9月12日


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会社情報

会社名
株式会社ドリーム・アーツ
住所
東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー29階
電話番号
03-5475-2501

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