誕生日の思い出格差を埋める「シェアケーキ」プロジェクト
困窮する家庭では、誕生日を祝うことが年々難しくなっています。この状況を受け、岡山県の「ケーキ工房ポム」と広島県の「バッケン・モーツアルト」が手を組み、「シェアケーキ」プロジェクトを通じて誕生日ケーキを届ける活動を行っています。認定NPO法人チャリティーサンタが主導するこのプロジェクトは、全国的に広まりを見せています。
「思い出格差」という社会問題
2021年に実施された調査によると、困窮家庭の約20%が誕生日ケーキを諦めていることが明らかになりました。物価が高騰する中、経済的な事情でお祝いを考える余裕がなく、親が孤独を感じる一因となっています。このような現状を受けて、両店は「愛された記憶」を提供する役割を果たすことを目指しています。
プロジェクトの概要
「シェアケーキ」は、2021年から岡山県で開始され、2022年から本格展開を始めました。経済的理由で誕生日を祝えない家庭に、チャリティーサンタ、洋菓子店、支援団体が協力し、ホールケーキを届ける活動です。現在、全国に約80店舗が協力しており、累計で17,000台以上のケーキが提供されています。
岡山の「ケーキ工房ポム」の貢献
「ケーキ工房ポム」は、2021年にプロジェクトの初期段階から参加し、これまでに累計500台のケーキを提供しました。そのうち340台は無償で支援され、地域のニーズに寄り添っています。これにより、経済的な理由に関わらず、子どもたちが特別な誕生日を体験できる機会を創出しています。
広島の善意の輪:バッケン・モーツアルト
広島で展開する「バッケン・モーツアルト」は、2024年にプロジェクトに参加しました。現在、50店舗が協力し、これまでに累計200台のケーキが届けられています。特に無償で提供されるケーキの運営は、地域の支援を受けて継続されています。
利用者からの感謝の声
実際にケーキを受け取った家庭からは、感動的な感想が寄せられています。「子どもがケーキに感激し、写真を撮る姿を見て涙が出そうになった」「物価が高騰する中で特別なお祝いができて嬉しい」といった言葉が、プロジェクトの意義を物語っています。
支援の呼びかけ
「シェアケーキ」プロジェクトは今なお支援を必要としている家庭からの申し込みが続いています。認定NPO法人チャリティーサンタでは、寄付や協力店舗を募っており、地域の子どもたちに笑顔を届けるお手伝いをしています。
おわりに
誕生日は子どもにとって特別な日です。経済的な理由でその記憶が奪われないように、地域の支援が大きな力になることを、私たちも心から願っています。 「シェアケーキ」プロジェクトの広がりが、地域の誇りとなり、未来の子どもたちに「愛された記憶」を残していくことを期待しています。