善光寺の防犯カメラ
2019-02-21 16:30:04
善光寺に設置されたシャープ製無線LANの防犯カメラ
善光寺に設置されたシャープ製無線LANの防犯カメラ
善光寺は、その壮麗な本堂や多数の国宝、重要文化財を擁し、国内外から訪れる多くの参拝者にとって重要な信仰の場です。特に、数年ごとに行われる御開帳では膨大な数の人々が集まり、その様子は全国に知られています。しかし、近年では国宝や文化財への落書きや盗難が発生しており、安全な参拝を実現するための対策が求められていました。
このような背景の中、善光寺では防犯カメラの設置が進められています。2009年から始まった防犯カメラの導入は、サスナカ通信工業によって行われており、本堂に続き仁王門にも新たにカメラが設置されます。この設置工事は、通信環境の課題を解決するため、菱洋エレクトロのシャープ製無線LANアクセスポイント「QX-C300」シリーズが使用されることになりました。
長距離無線通信の利点
通常、屋外に広範囲な通信環境を構築する際は、有線ケーブルの敷設が一般的ですが、善光寺のような歴史的な場所では景観を損なわないことが重要です。無線LANにより、ケーブルを使用せずとも安定した通信が確保でき、特にシャープの「QX-C300」シリーズの「無線バックホール」技術により、障害物を回避しながらも強力な通信環境を実現することが可能になりました。
この技術は、設置工事の短縮を可能にし、善光寺の重要な景観を損なうことなく、観光客や参拝者にもっと安心できる環境を提供します。実際、警戒が強化されることで、多くの方々が再び安心して文化財を楽しむことができるようになります。
今後の展開
低コストでの導入が可能な無線LAN技術は、観光施設や宿泊施設、さらには文化財など、景観への配慮が必要な場所にも応用できるため、今後の展開が楽しみです。施設管理者にとって、導入の簡便さと柔軟な通信環境は大きな利点であり、それによりさらなる防犯対策の強化が期待されています。
企業の取り組み
菱洋エレクトロ株式会社は、半導体事業とICT(情報通信技術)事業を手掛けるエレクトロニクス商社として技術力を活かし、IoTを中心に営業を展開しています。自社で保有する技術を使って、クラウドサポートや運用・保守までのトータルなサポートが行われ、幅広い業種の顧客に貢献しています。このような企業活動があって、善光寺の防犯も一層強化されています。
文化財を守る取り組みは、私たちの大切な歴史を未来への架け橋とするために必要不可欠です。善光寺の防犯カメラ設置は、その第一歩であり、今後のさらなる発展が期待されます。
会社情報
- 会社名
-
菱洋エレクトロ株式会社
- 住所
- 東京都中央区築地1-12-22コンワビル
- 電話番号
-
03-3543-7711