第13回紅茶フェスティバルin尾張旭:日本一の紅茶のまちで楽しむ、香り高い一日
11月10日、愛知県尾張旭市スカイワードあさひにて、「第13回紅茶フェスティバルin尾張旭」が開催されました。
このイベントは、(一社)尾張旭市観光協会が主催。全国から選りすぐりの37店舗が参加し、来場者は国内外の様々な紅茶を心ゆくまで堪能しました。
イベントの目玉はなんといっても「紅茶バザール」。インドやケニア、中国など、世界各地の紅茶が勢揃いし、試飲コーナーは多くの来場者で賑わいました。参加者からは「こんなにたくさんの種類の紅茶が楽しめるなんて!」「どれも美味しくて迷っちゃう」といった喜びの声が聞かれました。
バザール以外にも、魅力的な企画が盛りだくさんでした。日本紅茶協会認定シニアティーインストラクターによる紅茶セミナーでは、紅茶の歴史や文化、楽しみ方などが分かりやすく解説され、参加者は熱心に聞き入っていました。アフターヌーンティーのマナーや歴史を学べるワークショップもあり、紅茶を深く楽しむための学びの場にもなっていました。
ステージショーなどのエンターテイメントも充実しており、一日中楽しめるイベントとなっていました。家族連れや紅茶好き、そして地元住民たちが集い、活気に満ちた一日となりました。
尾張旭市:おいしい紅茶日本一のまち
尾張旭市が「おいしい紅茶の店」実店舗数日本一として知られるようになったのは、2013年。以来、その地位を不動のものとしてきました。2024年も、新たに「茶々まつり」が認定され、15店舗となりました。これは、人口比において14年連続日本一という実績にも裏打ちされています。
日本紅茶協会の認定基準は厳しく、紅茶の提供経験、メニュー数、スタッフの知識など、複数の条件をクリアしなければなりません。覆面審査が行われるなど、まさに紅茶界のミシュランガイドのような厳格な審査基準をくぐり抜けてきた証と言えるでしょう。
紅茶によるまちおこし:10年を超える取り組み
尾張旭市の紅茶によるまちおこしは、2011年に尾張旭市観光協会の有志によってスタートしました。地道な努力の甲斐あって、同年秋には15店舗もの「おいしい紅茶の店」が誕生。人口比での日本一という快挙を成し遂げました。
2012年には、この成功を機に「紅茶フェスティバル in 尾張旭」が始まり、毎年多くの来場者を集める一大イベントへと成長しました。企業が独自で行うイベントを除けば、日本で最初の大規模な紅茶イベントであり、尾張旭市の取り組みが日本の紅茶文化に大きな影響を与えていると言えます。
更には、尾張旭ブランドの紅茶「尾張旭TEA」の販売開始や、国産紅茶グランプリの開催、ネパールとの国際連携など、積極的な取り組みが続けられています。「Owariasahi Bari」プロジェクトでは、ネパールの茶園に尾張旭市特別優先区域を設置、そこで栽培された茶葉を使った「尾張旭BARI」が販売されています。
未来への展望:紅茶を通して繋がる、人々
「おいしい紅茶のまちアンバサダー」制度もスタートし、地域を挙げての紅茶への情熱が感じられます。単なるイベントとしてだけでなく、地域活性化、国際交流、そして人々の繋がりを生み出す力強い取り組みと言えるでしょう。
今回の紅茶フェスティバルは、尾張旭市の魅力を再確認する機会となりました。美味しい紅茶、そして熱意あふれる人々の姿は、訪れた人々の心に温かい余韻を残したに違いありません。今後も、尾張旭市の紅茶が日本、そして世界に羽ばたいていくことを期待しています。