岐阜県内の宿泊業のデジタル化が進行中
岐阜県旅館ホテル生活衛生同業組合は、業務の効率化とコミュニケーションの向上を目的として、無料グループコミュニケーションアプリ「BAND」を導入しました。このアプリは、全国で多様な団体に利用され、特に忙しい現場で役立つと注目されています。7月9日、旅館ホテル組合では、BANDの導入に関する説明会を岐阜市のホテルパークにて開催しました。
課題と必要性
宿泊施設を運営する多くの組合員は、日々の業務に追われているため、確実で迅速な情報共有が求められています。従来の方法では、会議の出欠確認や資料配布をメールや郵送、電話で行っており、時間と手間がかかっていました。また、緊急時の連絡手段が統一されていないため、情報伝達の精度とスピード向上が急務でした。
そこで、他の組合での成功事例として岐阜県飲食生活衛生協同組合がBANDを導入し、その効果が期待されていることが旅館ホテル組合での導入を後押ししました。
説明会の盛況
説明会には県内各地の組合幹部が集まり、実際にBANDアプリを操作しながらその機能や導入方法を学びました。参加者からは、「カレンダー機能で出欠を簡単に取れるのが便利だ」といった声が上がり、実際に資料をスマートフォンで確認できるという利便性が高く評価されました。
BAND導入による新たな活用方法
岐阜県旅館ホテル組合では、以下のようにBANDの機能を活用する場面が増えています。
- - 総会や理事会の出欠確認: カレンダー機能によって、かつては個別に行っていた確認作業がワンタップで完了します。
- - 資料の共有・蓄積: 議事録や案内資料はアプリ内で簡単に共有できるため、郵送コストが削減され、いつでも確認が可能です。
- - 緊急情報の即時配信: 災害時や緊急連絡は掲示板での通知は既読確認ができ、迅速に全員に伝えられます。
- - 高齢者への配慮: QRコードを利用することで、高齢の組合員も簡単に参加できる仕組みが整えられています。
安達博雄氏のコメント
専務理事である安達博雄氏は、「BANDは、業務が忙しい組合員同士が簡単かつ安全にやり取りできる共通の場として非常に実用的です。既読確認や投稿履歴が残せるため、安心して使えるツールだと感じています。今後はBANDを使ってすべての会合や連絡を一元化していきたい」と述べています。
この導入には、地域デジタル相談員である舩戸氏の紹介がきっかけとなっています。今後、旅館ホテル組合は地域内でBANDを活用した情報伝達方法に関する説明会を実施し、全体のデジタル化を進めていく予定です。これにより、他業種の同業組合への展開も期待され、地域のDX推進モデルとしても注目を集めています。
組合の概要
- - 組織名: 岐阜県旅館ホテル生活衛生同業組合
- - 所在地: 岐阜県岐阜市
- - 組合員数: 約500名
- - 活動内容: 旅館・ホテル等の宿泊施設の業界支援と衛生管理を行っています。
BANDのダウンロードリンク
App Store/Google Play
公式サイト
BANDは、グループのための無料コミュニケーションサービスとして、全世界での利用が進んでおり、宿泊業界においてもその導入が大きな波となることが期待されています。