子どもたちのアートがバスを彩るプロジェクト
児童たちの創造性が発揮される「SDGsアートバス」が、岡山の地域で走り始めました。このバスは、カンコー学生服、青木被服、両備ホールディングスの3社が共同で取り組んだプロジェクトの成果として誕生しました。子どもたちが参加したワークショップを通じて知識を深め、制服やデニムの余り布を活用したアート作品が実際のバスに装飾されています。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、地域に根ざした企業が協力し、持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ機会を提供するものです。昨今、岡山では少子化や地域の縮小といった共通の課題に直面しています。3社が協力し合うことで、地域の活性化を目指し、子どもたちにその一翼を担ってもらうことを期待しています。
ワークショップの実施
8月9日と10日に開催されたワークショップには、年齢を問わず多くの参加者が集まりました。3社によるSDGsについての説明を受け、様々な布を使ったアート作成に取り組みました。子どもたちは、自分の好きなものをテーマに自由にアートを製作し、その過程で廃棄布を使うことの意義を思索しながら楽しんでいました。制作した作品数は約25点にも達しました。
バスのデコレーション
8月22日に開催された出発式では、完成したバスが初めてお披露目されました。このコンセプトバスは、カンコー学生服や青木被服の余り布で作られたヘッドレストカバーや、色とりどりのアートで装飾されています。ヘッドレストカバーはセーラー服やデニムをモチーフにしたデザインで、座るたびに異なる視覚的楽しさを提供します。
バスの魅力
- - アート作品】:子どもたちが自由に表現したアートが、バスの車体を色鮮やかに彩っています。
- - 特製ヘッドレストカバー:各席に異なるデザインが施された特製カバーが乗車する楽しさを倍増させます。
- - 天井装飾**:青木被服が手がけた天井の装飾は、「青春の力」をテーマに、学生服のリボンや金属ボタンが岡山の空を飛ぶ様子を表現しています。爽やかで明るい雰囲気を感じさせる仕上がりです。
魅力的な停車音声
ワークショップに参加した子どもたちによる「停車音声」も話題です。「AOHAREバス次留まります。今日も、明日も晴れやかに。」と明るく元気な声が流れ、乗客を迎え入れます。
プロジェクトの継続性
「SDGsアートバス」は、2024年8月から1年間運行される予定です。このバスは、岡山の地域を結ぶ役割だけでなく、地域の教育活動やSDGsの重要性を広める手段ともなります。地元企業間の連携によるこの試みが、地域教育や持続可能な発展の先駆けとなることが期待されています。
最後に
「AOHARE号」という名称には、「青春」の青と、「地域を明るく照らすバス」との願いが込められています。この地域の未来を担う子どもたちの創造的なエネルギーが、多くの人々に影響を与えることを願っています。バスが走る岡山の空の下、共に未来を切り拓く一歩を踏み出していきましょう。