2025年第2四半期リテール市況
2025-08-14 11:17:24

C&Wが発表した2025年第2四半期リテール市況レポートの詳細分析

C&Wリテール市況レポート 2025年第2四半期



クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)が2025年第2四半期のリテール市況に関する最新レポートを発表しました。今回のレポートでは、経済動向や賃料の変化、さらにはアウトルックについての分析がなされています。

経済動向と訪日外国人の消費



2025年第2四半期の実質GDPは、サービス輸出の増加を背景に、仕入れ在庫の減少が影響し、前年比で-0.4%の小幅な減少が見込まれています。その一方で、コアCPIは2023年1月のピークからやや低下しながらも依然として高水準を維持しています。特に注目すべきは、訪日外国人による高額消費の減退です。これはドル円相場の変動や、他国と比較しての高額商品の値上げなどが影響していると考えられます。

訪日客、特に中国からの旅行者の支出が前年同期比で約3割減少しており、これが市場全体の収益に悪影響を及ぼしているとされます。また、薬局業態の店舗が好調で同6.6%の売上増が見られる一方で、百貨店は6.8%の減少。特に免税売上高が大きく減少したことが響いています。

賃料の現状と変動



次に、賃料についての状況を見ていきましょう。プライムエリアの賃料は前期と比べて横ばいですが、既存店舗においては新たな開店が難しくなっているという指摘があります。それに伴い、高額な賃料を受け入れる動きもみられ、一部のテナントが新たな市場での展開を狙って賃料を上回る提案をする事例もあります。

特に、Z世代をターゲットにした韓国系の多様な業態のテナントが注目されており、原宿エリアなどでの新規出店が増加しています。これらのテナントは、周辺エリアの平均賃料を引き上げているとも言われています。

アウトルックと今後の展望



今後の展望としては、ドル円相場が変動し続ける中で、訪日外国人の消費額が減少することが懸念されています。しかし、プライムエリアにおける地代の高騰は引き続き続く見込みで、新規開発物件が増えれば上昇を続けると予想されます。また、名古屋の栄などでの再開発プロジェクトによって、プライムエリアの拡大にも期待が寄せられます。

まとめ



クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドが毎年発表しているリテール市況レポートは、国内外の消費動向やエコノミーを把握する上で重要な指標となります。2025年第2四半期における経済の動向を見ながら、今後のマーケットアプローチを考える必要があるでしょう。詳細なレポートはC&Wの公式サイトからご覧いただけます。

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