法人向けRAGプラットフォームAskDonaがOpenAI最新モデルに対応

AskDonaの進化

株式会社GFLOPSが開発・提供する法人向けRAG活用プラットフォーム「AskDona」が、OpenAI社の新たなGPTモデル「o3」と「o4-mini」に対応したことを発表しました。これにより、AskDonaはその生成AIの機能をさらに強化し、企業の業務効率化や生産性向上に貢献することを目指しています。

OpenAIの最新モデル「o3」と「o4-mini」の特徴

OpenAI社の「o3」は、コーディング、数学、科学、視覚的推論など、さまざまな分野において非常に高い性能を発揮します。このモデルは、これまでの基準を一新すると期待されており、特に複雑な問題解決において優れた能力を持っています。一方で、「o4-mini」は高い処理速度とコスト効率を併せ持つモデルであり、特に大量のデータを迅速に処理する必要がある企業にとって理想的です。この両者のモデルが連携することで、AskDonaはより洗練されたAIチャット機能を提供することが可能となります。

特筆すべきは、OpenAI社のこれらのモデルが、アップロードされた画像情報を「思考の連鎖」に組み込む初の試みである点です。これにより、ユーザーはより複雑な質問に対しても、視覚的要素を取り入れた効果的な回答を得やすくなります。AskDonaは、すでに他社（グーグル社など）の生成AIモデルにおいても画像データを利用する機能を実装しており、今後OpenAI社のモデルでも同様の機能を順次導入する予定です。

最新技術の導入によるAskDonaの多様な機能

現在、AskDonaのGPTチャット機能では、OpenAI社を含む複数の最新モデルが利用できます。これには、GPT-4.1系列や旧モデルの代替として登場した「o3」及び「o4-mini」が含まれます。また、他にもAnthropic社の「Claude」シリーズやGoogle社のGeminiシリーズなど、多様なAIモデルが活用可能です。

AskDonaは、その名の通り生成AIに特化したプラットフォームであり、企業向けの利用に特化しています。特に自社データから回答を生成するRAG（検索拡張生成）技術を駆使し、理化学研究所との実証実験を経て、高い精度の回答を維持することに成功しました。この技術により、データ量が増加しても回答精度が低下しにくいという特長があります。これは、企業が実務において信頼できる情報を迅速に得るために非常に重要なポイントです。

さらに、AskDonaには管理者向けの機能も充実しており、データベースの網羅性を高めるための「RAGデータ不足分析機能」、利用状況を把握する「インサイトページ」などが提供されています。これにより、企業は自社のデータ利活用の計画をより戦略的に進めることが可能になります。

AskDonaでは、企業が安心して利用できるよう、情報のセキュリティにも万全を期しています。利用者の質問内容や回答内容はモデルの学習に活用されず、機密性を保たれています。これは、特に機密情報を扱う必要がある企業に対して重要なポイントです。

まとめ

GFLOPSが提供する「AskDona」は、プラットフォームを通じて最新技術を取り入れることで、法人向けの生成AIサービスに革新をもたらしています。OpenAI社のo3とo4-miniの導入により、高性能で効率的な業務支援が期待され、今後のビジネスシーンでの活躍が注目です。これからますます進化するAI技術が、どのように私たちの業務を変えていくのか、引き続き注目していきたいと思います。