がん検知技術を発表
2025-07-18 10:37:50

最先端のがん検知技術が提案された日本消化器がん検診学会総会

がん検知技術の最前線



2025年6月、アートホテル旭川で開催された第64回日本消化器がん検診学会総会では、最新のがん検知技術についての講演が行われました。Craif株式会社の技術顧問で東京科学大学の安井隆雄教授がこの場で発表したのは、尿中エクソソーム解析による革新的ながん検知法です。この研究は、がんの予防と早期発見を目指すもので、社会に大きな影響を与えることが期待されています。

発表内容のハイライト



1. ナノワイヤ技術の導入
安井教授の研究チームは、従来の超遠心法や免疫分離法を用いずに、ナノワイヤを使った新たなエクソソーム捕捉法を開発しました。クーロン力と水素結合を利用することで、エクソソームを99%以上の効率で短時間に捕捉可能であることを示しました。この技術は、がんの早期発見に役立つだけでなく、検査時間の短縮にもなります。

2. がん細胞由来のエクソソームの特性
がん細胞をマウスに移植した実験から、血液よりも尿にがん細胞由来のエクソソームが多く含まれていることが観察されました。これにより、尿を利用したがん検知の重要性が再認識されています。

3. 地域医療への応用
Craifは、北海道の海道岩内町と余市町で尿中エクソソーム由来のマイクロRNAを使用した「マイシグナル」を利用した研究を行い、超早期がんの診断が可能であることを実証しました。この技術は、地域医療におけるがん検診の質向上にも寄与する期待があります。

未来への展望



本特別講演では、AIやリキッドバイオプシーといった先進技術が検診にどのように活用されるか、さらにがんの早期発見だけでなく早期発症予測の実現を視野に入れた予防医学の重要性が示されました。安井教授の研究により、尿中エクソソームの解析が非侵襲的で高精度ながん検出を実現する可能性が広がり、さらにAI解析によってがんの感度と特異度を高めることが期待されています。

学会の目的とCraifのビジョン



第64回日本消化器がん検診学会では、「新規技術の実装」がテーマでした。これは、がん検診の検査システムを見直し、受診率の向上やリスク層別化を推進することを目指しています。Craif株式会社は、2018年設立のバイオAIスタートアップであり、がん早期発見のための新しい検査法の開発に挑んでいます。そのミッションは、「人々が天寿を全うする社会の実現」です。

最新の研究成果は、がん検知技術の進展を示し、今後の医療革新に寄与する重要な一歩となることでしょう。若きバイオテクノロジー企業Craifの動向に、今後も注目が集まります。


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会社情報

会社名
Craif株式会社
住所
東京都文京区湯島2丁目25番7号本郷ITPオフィス5階
電話番号

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