名古屋にオープンした新刊・古書店「henn books」の魅力とは

名古屋市中区に新たな書店が誕生

2023年5月31日、名古屋市中区新栄に新たにオープンした「新刊・古書店 henn books（ヘンブックス）」が注目を集めています。この書店は、忘れられた変格探偵小説家、小酒井不木にインスパイアされた独特の空間を提供しており、訪れる人々に新しい読書の発見をもたらします。

書店の概要

「新刊・古書店 henn books」は、名古屋市営地下鉄東山線の新栄町駅から徒歩3分とアクセスも良好です。店舗は愛知県名古屋市中区新栄1丁目6-3のシャインビル2Fに位置しています。営業は毎日10:00から19:00まで（不定休）で、訪れた人々に多様な本を楽しんでもらうことを目指しています。公式ウェブサイトで最新情報をチェックすることもできます。

小酒井不木と「変格」探偵小説

小酒井不木は、江戸川乱歩と並び称される探偵小説家で、特に変格探偵小説の先駆者として知られています。このジャンルは、単なる謎解きに留まらず、怪奇、幻想、猟奇、SFや冒険といった多様な要素を含んでいます。愛知県蟹江町出身の小酒井は、名古屋市の鶴舞公園近くに住んでいたこともあり、その地元の文化や文学に影響を与えています。

近年、「変格」や小酒井不木に関する知識は薄れていますが、彼の創作した作品の精神は、現代の小説や映画、アニメ、ゲームに受け継がれています。henn booksは、そんな「変格」の魅力を体験できる場所となることを目指しています。

選書のテーマ

「henn books」では、主に以下の四つのテーマに基づいて選書が行われています：

1. 日本の名作探偵小説の本棚
2. 海外の名作探偵小説の本棚
3. 科学・医学の本棚
4. 文学の本棚

これらの本棚は、昭和4年に発行された改造社の『小酒井不木全集』からのキーワードを参考にして構築されています。これにより、読者は小酒井不木の世界観に浸りながら、様々なジャンルの本を楽しむことができます。