医療機器メーカーのアルケア株式会社が、2024年7月1日を効力発生日として、ロコモ事業とメディア事業をそれぞれ分社化し、新会社を設立しました。新会社は、アルケアの親会社であるオルトモスホールディングス株式会社の完全子会社となります。
新たに設立されたのは、ロコモ予防を軸とした商品・サービス展開を行う「アルスタクリエイト株式会社」と、看護に関する記事や動画などを提供する「ディアケア株式会社」の2社です。
アルケアは、創業以来「ケアをする人・ケアを受ける人の双方にとって親切な製品をつくる」という理念のもと、整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門領域で事業を展開してきました。今回の分社化は、これらの事業領域における更なる成長を目指したものです。
アルスタクリエイト株式会社:ロコモ予防事業を強化
アルスタクリエイト株式会社は、アルケアが2014年から展開してきた健脚習慣スタジオ「アルスタ」の事業を引き継ぎます。「アルスタ」は、高齢者の健康寿命延伸を支えることを目的として、産官学連携で開発されたプログラムです。これまで多くのエビデンスに基づいた実践的な健康増進プログラムを提供し、高い評価を得ています。
アルスタクリエイト株式会社では、この「アルスタ」事業をさらに発展させるために、より迅速な意思決定と柔軟な外部連携を強化し、店舗展開などを加速していく計画です。
ディアケア株式会社:看護情報プラットフォームを拡大
ディアケア株式会社は、アルケアが運営していた看護師向けのウェブサイト「アルメディアWEB」を引き継ぎ、さらに進化させたサービスを提供していきます。「アルメディアWEB」は、医療関係者向けに、製品情報だけでなく、実践的なケアに関する情報を提供するウェブサイトとして、高い人気を博してきました。
ディアケア株式会社では、これまで培ってきたノウハウを活かし、動画配信サービスや電子書籍の提供などを強化し、看護師や介護職などの医療従事者向けの総合的な情報プラットフォームとして、さらなる発展を目指します。
分社化による今後の展望
アルケアは、今回の分社化によって、それぞれの事業領域に特化した専門性の高い経営体制を構築することで、より効率的かつ効果的な事業運営を実現できると考えています。
アルスタクリエイト株式会社とディアケア株式会社は、それぞれ独自の強みを活かし、社会貢献度の高い事業を展開することで、アルケアグループ全体の更なる成長に貢献していくことを目指しています。