東北大学のFGLプログラムと公正なオンライン入試
2025年3月6日、東北大学のFuture Global Leadershipプログラム(FGLプログラム)が、サーティファイの「スマート入試」を基盤としたオンラインプラットフォーム「TOEP」を用いて、公平なオンライン入試を実施します。この取り組みは、国際的な視野を持つ優秀な学生たちに、物理的距離の壁を超えて受験の機会を提供することを目的としています。
FGLプログラムとは何か?
東北大学のFGLプログラムは、世界中から集まる学生を対象に、英語を主な教授言語とし、専門知識だけでなく異文化理解の深化を図ることを重視しています。参加学生たちは、国際社会が直面する課題に対して多角的な視点からアプローチできる能力を養います。オンライン入試の導入により、各国からの優秀な学生が自宅から公平に受験できる環境が整えられました。この新しい取り組みにより、多様な背景を持つ学生たちがスタートを切り、将来のリーダーとしてグローバル社会で活躍することが期待されています。
スマート入試の特徴
スマート入試は、特許技術を利用した堅牢な不正監視システムを備えており、PCカメラとスマートフォンカメラを活用してカンニングを防止します。これにより、受験者全員に公平な受験機会を提供します。また、手書きの解答方式をオンラインで実現する「紙対応オプション」により、さまざまな出題形式への対応が可能になります。
1. 公正な試験環境の実現
2つのカメラと複数のAIによる多角的な監視に加え、厳格な本人認証と環境の制限を行うことで、生成AIを利用した不正行為をしっかりと抑止します。これにより、受験者はストレスなく自分の実力を発揮できる環境が提供されるのです。
2. 幅広い出題形式への対応
従来のオンライン試験では難しいとされていた数式や図表、複雑な化学式など、専門性の高い問題への対応も実現しています。これにより、記述式や専門的な試験が可能となり、より深い理解と応用力を試すことができます。
3. 解答用紙の回収とセキュリティ
解答用紙をオンラインで監視しつつ回収することで、従来の紙媒体試験よりも業務負担を軽減しています。また、回収プロセスにおける改ざんリスクも抑えることができ、セキュリティ面でも安心です。
サーティファイの使命
株式会社サーティファイは、ビジネス能力や技能に関する認定試験の実施を主な業務とする企業で、スマート入試の開発と提供を通じてより多くの学生に公正な受験機会を与えています。サーティファイの代表取締役、瀧澤茂氏は、今後もこのような取り組みを通じて教育の質向上に貢献することを強調しています。
まとめ
オンライン入試の導入は、教育界における新たなスタンダードを築く可能性を秘めています。東北大学FGLプログラムとサーティファイの取り組みは、国際的な人材育成を支える大きな一歩となるでしょう。今後もこの進展から目が離せません。