濃密な妖怪たちの行進を目撃せよ!
京都市に位置する真珠庵で、伝説的なアート作品『百鬼夜行絵巻』が初めて寺内で公開されます。開催日は9月19日(土)からで、重要文化財に指定されたこの絵巻は、社会的な影響を鑑みて人数を制限し、予約優先制で運営されます。
『百鬼夜行絵巻』は、室町時代の絵師、土佐光信によって描かれたもので、多くの妖怪たちがユーモラスに描かれています。一見すると不気味な印象を持つかもしれませんが、細部を見ていくとその躍動感や滑稽さが心を魅了します。日本美術や妖怪文化に関心のある方々には、特に楽しんでいただける作品です。
現代アートの新たな息吹
また、現代国際クリエーターによる新たな方丈襖絵も注目されています。2018年に新調されたこの襖絵は、漫画家の北見けんいち氏や映画監督の山賀博之氏など、各クリエイターが一休さんの精神を反映した作品を手がけました。特に衝撃的なのは、アートディレクター上国料勇氏の作品『Purus Terrae浄土』で、その幻想的な表現が魅力となっています。
漫画家・アニメ監督達の集結
- - 北見けんいち: 作品『楽園』
- - 山賀博之: 作品『かろうじて生きている』
- - 伊賀孝行: 作品『オトナの一休さん』
- - 濱地創宗: 作品『寒山拾得』
- - 山口和也: 作品『空花(くうか)』
これらの作品は、それぞれ印象的な視点で一休さんの思想や精神性を表現しており、来場者に新しい体験を提供します。これらの現代アートと歴史的な文化財が交わることで、今までにない感覚が訪れるでしょう。
歴史的な背景と美しい施設
真珠庵は一休宗純和尚が開祖となり、1491年に創建されました。重要文化財の書院「通僊院」は、正親町天皇の女御の化粧殿を移築したもので、内部には狩野元信や土佐光起の名作が飾られています。また、茶室「庭玉軒」や客を迎える名勝「七五三の庭」があり、どれもが美しい日本庭園に囲まれています。
この庭は、村田珠光によって作庭されたとされ、わび茶の精神が色濃く反映された場所です。
拝観の詳細
拝観期間
- - 前期: 2020年9月19日~10月14日
- - 後期: 2020年10月24日~11月23日
- - 拝観休止日: 10月15日~23日
拝観時間
- - 9:30~15:30(受付終了)
- - 予約優先制(20日前から受付開始)
- - 30分ごとに人数を限定して入場
拝観料
- - 大人: 2,000円
- - 中学生・高校生: 1,000円
- - 未就学児: 無料(保護者同伴)
予約は
こちらのリンクから行えます。
感染症予防のため、マスクの着用及び体温測定をお願いしています。
真珠庵の壮大な歴史と共に、重要文化財を通して深い文化体験ができるチャンスをお見逃しなく!