メガネレンズ販売好調
2024-11-19 18:51:16

2024年度第3四半期のメガネレンズ販売は前年比7.9%増の好調を示す

2024年度第3四半期のメガネレンズ市場は、前年比で顕著な成長を示しました。GfK/NIQ Japanの発表によると、全国のメガネチェーン店およびコンタクトレンズ専門店での視力矯正用のメガネレンズ販売は、枚数で前年比4.2%の増加を記録しています。この成長は主に、単焦点レンズの需要が特に高まっていることが要因となっており、単焦点レンズは4.5%の増加を見せています。一方で、累進屈折力レンズも3.2%の増加を達成しました。これにより、2024年7-9月のメガネレンズ全体の金額前年比は7.9%の増加を見せることとなり、顧客からの支持の高さを裏付けています。この時期の平均価格も上昇し、税抜きで1枚当たり4,426円となっています。

しかし、一方でコンタクトレンズに関連するケア用品の販売は、厳しい状況に陥っています。2024年7-9月の間に、このケア用品の販売金額は前年比で12.6%減少しました。この減少は、店頭販売で11.5%、インターネット販売で13.8%の落ち込みを示しており、各チャネルで二桁の減少が続いています。特にハードレンズ用のMPSが15.8%のマイナス、ソフトレンズ用のMPSは30.7%の減少と、目立った減少幅を示しています。これらの状況は、消費者がコストを重視するようになり、より経済的な選択肢を求めていることが反映されています。

さらに、過酸化・ポピドンヨードのようなプレミアムソフトレンズ用製品も、金額前年比で8.3%の減少を記録しています。しかし、興味深いことに、容積ベースではこの製品がプラス成長を維持している点です。消費者の選択肢が多様化し、一部のプレミアム製品については依然として高い需要が存在することが示唆されています。

このようなメガネレンズ市場の成長と、同時に顕在化したケア用品市場の縮小は、消費者の視力矯正に対するニーズの変化を如実に示しています。特に、メガネレンズ市場が健全な成長を見せる一方で、消費者が日常的に使用するケア用品は見直しが求められています。今後もメガネ市場の動向に注目が集まることでしょう。これらの情報は、今後のメガネ業界の戦略やマーケティングにおける重要な参考となるはずです。


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