フジテックがシンガポールに新拠点を開設し技能大会を実施

フジテックの新たな挑戦

フジテック株式会社は、東南アジア地域における営業と人材育成をさらに強化するため、「エクスペリエンスセンターシンガポール」を2023年6月28日にオープンしました。この新しい施設は、エレベータやエスカレータの最新技術を直接体感できるショールーム機能と、フィールドエンジニアの育成を目的としたトレーニング機能を備えています。

エクスペリエンスセンターの特徴

エクスペリエンスセンターは、整備された3,000㎡の広さを持ち、幅広いステークホルダーが訪れることを想定しています。ショールームエリアでは、バーチャルエレベータやAR技術を活用した展示を通じて、実際に最新技術を体験することができます。特に、エレベータやエスカレータの機能を視覚的かつ体感的に理解できる場として、参加者の知識を深める役割が期待されています。

トレーニングエリアには、実際のエレベータとエスカレータが設置されており、フィールドエンジニアの実践的な技術教育が可能です。また、地域社会とのつながりを大切にし、現地の学生へのエレベータ技能講座も実施予定です。これにより、フジテックは地域の人材を発掘し、育成していくことに注力します。

オープニングセレモニーとその反響

シンガポールでのオープニングセレモニーは、同国の政府関係者も招かれ、デスモンド・リー社会家庭振興大臣が出席するなど盛況のうちに行われました。約200名が集まり、新たな拠点の経済的価値と地域への貢献が再確認されました。フジテックは、エクスペリエンスセンターを通じて、シンガポールのみならず東南アジア全体での影響力をさらに拡大する意向です。

技能競技大会の開催

また、関連イベントとして、6月26日からは「第2回グローバル・フィールド・エンジニアリング・スキルコンペティション」が2日間にわたって開催されました。ここにはシンガポール、ベトナム、インドを含む9カ国の専門技術者が参加し、その技術力を競い合いました。この大会は技能向上の場としてだけでなく、フジテックが推奨する教育の一環としても重要な意義を持っています。

今後の展望

フジテック・シンガポールは1972年に設立され、以来東南アジアの拠点として多くの技術やサービスを提供してきました。この新しいエクスペリエンスセンターの開設により、地域における営業活動を強化し、安全性と信頼性を基にしたフジテックブランドのさらなる成長を目指していきます。このようにして、フジテックは今後も人材育成とマーケット拡大に努め、技術革新を追求していくことでしょう。