FRONTEOと東京科学大学が創薬の未来を切り開く
株式会社FRONTEO(以下、FRONTEO)と東京科学大学は、2026年4月1日に新たな協働研究拠点「FRONTEO AI創薬エコシステム協働研究拠点」を横浜キャンパスに設立しました。この拠点は、創薬分野におけるAI技術の進化を促進し、日本発の創薬イノベーションを生み出すことを目指しています。特に注目されるのは、FRONTEOが持つ方程式駆動型AI「KIBIT」と東京科学大学の先端技術が融合することで、仮説生成から実験検証までを一貫して行える体制が整うことです。
これまでの連携と拠点設立の背景
FRONTEOと東京科学大学は、2022年から共同で研究を進めており、その成果をもとにより深い連携を目指して本拠点の設立に至りました。お互いの技術を活用することで、創薬の成功率を高めるための基盤が築かれました。
創薬の仮説検証ループの構築
現在の創薬プロセスの進化には、AIによる標的分子の探索と細胞や生体を用いた実験検証の有機的な結びつきが欠かせません。本拠点では、FRONTEOのAI「KIBIT」が創薬標的の候補を分析し、東京科学大学がその結果に基づいた実験を即座に行います。
このプロセスは、仮説生成と検証を循環させる「仮説検証ループ」を形成し、創薬の成功可能性を飛躍的に向上させると期待されています。実験結果がAI解析にフィードバックされることで、研究の質が高くなり、迅速かつ効率的な創薬が可能になるのです。
新たな価値創出
本拠点がもたらす新しい取り組みは、大学の研究成果を社会実装に結びつける仕組みを整え、製薬企業においては、新たな創薬シーズの発見につながることが期待されています。特にがん領域を始めとする医療ニーズの高い疾病に焦点を当て、研究において得られた有望な創薬候補を製薬企業に導出する流れも視野に入れています。
FRONTEOの先端技術
FRONTEOが展開する方程式駆動型AI「KIBIT」は、今までのAIとは一線を画す存在です。一般的な自然言語処理AIでは得られない「非連続的な発見」を促進し、疾患と遺伝子の関連性を高精度に分析します。過去の研究では、すい臓がんに関連する標的分子候補を迅速に抽出し、実験結果の確認を行って成功を収めています。これにより、時間とコストを大幅に削減しています。
東京科学大学の革新技術
東京科学大学は、細胞科学の領域で先端的な解析手法である「PLOM-CON解析法」を持ち、細胞状態の変化を動的に捉えます。さらに、「リシール細胞技術」により疾患モデルの迅速な再現が実現され、創薬研究のスピードを飛躍的に向上させる可能性を秘めています。
専門家コメント
東京科学大学の村田昌之教授は、FRONTEOの技術との融合により、創薬研究の不確実性を克服できると確信しています。また、FRONTEOのCSO豊柴博義も、AIによる研究サイクルの構築が創薬成功率を高める道だと述べています。
両者の連携により、次世代の創薬研究のプロトタイプが形成されることが期待されており、その成功が日本国内のみならず世界の創薬シーンに新たな風をもたらすでしょう。