国境なき子どもたちの写真展「JIBON」のご紹介
認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)は、1997年に設立された国際協力NGOです。彼らの主な活動は、途上国の教育支援だけでなく、特に若い世代に現地の子どもたちの厳しい状況を伝えることにあります。2004年から始まった写真展は、そんな彼らの思いを形にしたものです。
本展では、バングラデシュの首都ダッカに位置するショドルガット港でのストリートチルドレンの生活を、写真家・小澤太一氏が撮影した作品を展示します。ダッカには約30万人のストリートチルドレンがおり、厳しい環境で生きる子どもたちの姿を通じて、彼らの声を伝えたいという強い想いがあります。会期は2026年9月17日から9月23日まで、入場は無料です。ただし最終日は15時までとなり、9月20日は休館日です。
会場は、新宿区にあるアイデムフォトギャラリー「シリウス」です。交通アクセスも良く、東京メトロ丸ノ内線の「新宿御苑前」駅から徒歩数分の距離にあります。電話での問い合わせも可能です。
港での出会い
小澤氏が撮影を行ったショドルガット港は、人と物の交流が盛んな国内最大級のターミナル港です。ここには多くのストリートチルドレンが集まり、彼らは自らの生計を立てるためにペットボトルを集めて販売しています。彼らが日常的にどのように生活しているのかを知るため、小澤氏は先ずは彼らと時間を共に過ごしました。
彼が初めて出会ったのは、KnKが運営する「ほほえみドロップインセンター」内の子どもたちでした。このセンターでは、子どもたちが自由に集まって時間を過ごすことができ、普通の子どもたちのように笑顔で過ごしています。しかし、ランチを終えた彼らはすぐに港へ向かい、仕事に従事する姿が見受けられます。大人たちと競い合いながら、彼らは一生懸命に生活し、様々な経験を積んでいるのです。
写真展の意義
小澤氏は、一ヶ月間の間に撮影した作品を通じて、子どもたちが見せるリアルな表情や仕草を捉えました。バングラ語で「JIBON」は「暮らし」「人生」「命」という意味を持ち、彼が見た子どもたちの姿はそのまま「JIBON」を表現していると感じたそうです。強くたくましく生きる子どもたちの姿と共に、時折見せる無邪気な表情は、彼にとって強烈な印象を残しました。
この写真展では、約50点の作品が展示され、参加者は子どもたちのリアルで力強い「JIBON」に触れることができるでしょう。加えて、9月21日には小澤氏のソロトークも開催され、参加希望者は直接会場にお越しいただければ参加可能です。
おわりに
国境なき子どもたちが伝えたいメッセージは、多様な経験を持つ彼らの実態を目の当たりにすることにあります。社会が抱える課題に対して目を向け、私たち一人ひとりが何ができるのかを考えるきっかけになることでしょう。次世代を担う子どもたちの「JIBON」が、より豊かに、より輝く未来を迎えることを願っています。