新しい流動解析ソフト
2025-10-08 12:42:32

樹脂流動シミュレーションの新時代到来!「XTIMON®」が解析技術を革新

樹脂流動シミュレーションソフト「XTIMON®」の登場



2023年11月、東レエンジニアリングDソリューションズが新しい樹脂流動シミュレーションソフト「XTIMON®」の本格販売を開始します。このソフトウェアは、自動車、家電、OA機器などのプラスチック製品の設計や生産において重要な役割を果たします。

「XTIMON®」がもたらす解析精度の向上



これまで、樹脂流動シミュレーションソフト「3D TIMON®」を提供してきた同社は、1980年代から多くのユーザーに愛用されてきましたが、その中でユーザーからは解析時にかかる時間や操作の難しさなど多くの声が寄せられていました。従来のソフトでは、パラメータを増やすことで必要な解析時間が長くなり、その結果としてシミュレーションと実際の製造結果が乖離してしまうケースが多々存在しました。

「XTIMON®」では、AI技術を駆使して、これらの課題を解決するために進化した解析機能を搭載しています。ユーザーが入力したパラメータに加え、過去の解析結果や実物の製品における成形不良データを学習したAIが解析を行うことで、従来製品に比べて解析精度を30%向上させました。

誰でも使える直感的な操作性



さらに「XTIMON®」では、独自の「テンプレートシステム」を導入。熟練者が設定した解析の条件をテンプレートとして保存できるため、同じ条件での解析作業がスムーズに行えるようになり、経験が少ないユーザーでも高度な解析が行えるようになっています。この機能によって、技術の継承も容易になり、企業全体で技術力を向上させることが可能です。

操作性の向上についても注目のポイントです。解析準備に必要なマウスの移動を50%も削減し、クリック数を90%も減少させることで、特に初心者にとって解析準備の時間を短縮しています。この改善により、現場での運用効率も飛躍的に向上することが期待されます。

今後の展望



東レエンジDは、「XTIMON®」を通じて樹脂流動解析の精度と効率の向上を目指しています。販売目標は、2025年度で累計700社、2030年度までには1000社を見込んでおり、幅広い製造業(自動車、エレクトロニクス、ヘルスケア業界、金型メーカーなど)での導入を計画しています。

グローバルに進化するモノづくりの現場で、東レエンジDは、革新的な技術を駆使して、製造におけるさまざまな課題解決に取り組んでいくでしょう。「XTIMON®」は、その第一歩として、製造業界に変革をもたらすことを期待されています。今後、さらに機能のバリエーションが拡充され、ユーザーのニーズに応え続けることが期待されます。


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会社情報

会社名
東レエンジニアリング株式会社
住所
東京都中央区八重洲1丁目3番22号八重洲龍名館ビル6階
電話番号

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