鹿児島県霧島市で始まる持続可能な再エネ供給スキームの試み
2023年4月1日、鹿児島県霧島市で、京セラ株式会社、株式会社まち未来製作所、株式会社九電工が連携して新たな再生可能エネルギー供給スキームを始めることが発表されました。このスキームは地域活性化の一環として設計され、持続可能なエネルギーの地産地消を目指しています。
スキームの概要
今回の取り組みでは、京セラがまち未来製作所の提供する「e.CYCLE」を利用し、九電工が運営する霧島木質発電所から再生可能エネルギーを調達します。調達したエネルギーは、京セラの隼人工場に供給され、エネルギーの地産地消が実現します。このスキームの特徴は、調達金の一部を地域への寄付としてまち未来製作所が霧島市に提供し、地域の活性化に役立てることです。
各社の思い
京セラの参画
京セラの代表は、「霧島市やまち未来製作所、九電工との連携により、地域活性化と環境負荷の軽減を同時に実現できることを嬉しく思います。私たちは2050年カーボンニュートラルの達成を目指しており、隼人工場も再エネ100%化を実現しました。このスキームによって、地域との共生を促進し、霧島市で生成されたエネルギーを地元で利用する流れが生まれます」とコメントしています。
まち未来製作所のビジョン
まち未来製作所のCEOは、「地方における再エネ発電は急速に拡大しています。私たちは、地産地消の仕組みを全国に広め、収益の一部を地域に還元するエコシステムを築いています。霧島市でこの取り組みが実現することを心から嬉しく思っています」と語ります。
九電工の期待
九電工の社長は、「霧島木質発電所で発電されたクリーンエネルギーが、隼人工場で活用されることで地域のエネルギー循環が実現することを光栄に思っています。このスキームにより、地域社会にも利益が還元されることを期待しています」と述べています。
霧島市の期待感
霧島市の市長は、「地域内で生成された再生可能エネルギーが企業に供給され、その金銭が市の発展に寄与することは大変ありがたいことです。この取り組みが、環境保全と経済成長の両立の成功例となり、多くの地域に波及することを期待しています」とコメントしました。
結論
このように、京セラ、まち未来製作所、九電工、霧島市が力を合わせることで、新たな持続可能なモデルが形成されつつあります。地元で生まれた再生可能エネルギーが地域の発展に繋がるこの取り組みは、地方と企業の共生の好例として注目されています。今後の進展が非常に楽しみです。