2024年9月18日と19日、東京都新宿区に本部を持つ認定特定非営利活動法人市民福祉団体全国協議会(以下「市民協」)が主催する「集え!次世代の介護人材!リーダーズ研修2024」が群馬県高崎市で行われました。
今回の研修には、全国の介護系NPO団体から30名のリーダーたちが参加し、コロナ禍以来数年ぶりとなる対面での集まりとなりました。研修は2日間にわたり、実践的な学びと交流が深まりました。
1日目のスケジュール
初日には、認定NPO法人じゃんけんぽんの施設見学が行われました。この法人は、地域福祉を支えるために25年の歴史を持つ、群馬県内に密着した取り組みが評価されています。見学した施設は、認知症対応型共同生活介護や企業主導型保育、小規模多機能型居宅介護など、多様なサービスを提供しており、その一環を観察できました。
施設見学の内容:
1.
認知症対応型共同生活介護
- グループホームじゃんけんぽん群馬町とあいあいえす、いずれも高崎市内で運営されています。これは、老朽化した施設からの移転を経て、より快適な環境でサービスを提供しています。
2.
企業主導型保育
- 「い~ね保育園」は、じゃんけんぽん職員を対象とした保育事業で、一般利用者にも開かれた小規模保育のモデルです。
3.
看護小規模多機能型居宅介護
- 複合型サービスとして、地域ニーズに応えた新しいサービスを提供しています。
高崎市内のコミュニティーカフェ「近隣大家族」での昼食も特別な体験でした。参加者全員が集まり、近隣の仲間としての一体感を感じることができました。
研修内容
その後、高崎市市民活動センター・ソシアスに移動し、以下のテーマに基づく研修が行われました。
- 認定NPO法人じゃんけんぽんから、事業の歴史と地域づくりを重視する活動が紹介されました。
- 他の講師からは人材育成の必要性が強調され、NPO活動を持続可能なものにするための具体的な戦略が議論されました。
- 特定非営利活動法人ゆいの会が介護と地域づくりの関係を深堀り、住民自治力を高めていく方法について発表しました。
- 地域ケア総合研究所の講師が、介護業界での人材不足と改革の必要性に関する具体的対策について語り、参加者の興味を引きました。
2日目の活動
2日目は、市民協の理念について話し合う自由討議が行われ、参加者同士の意見が交わされました。市民協が今後進むべき方向性や、対外的な発信の強化が求められていることが確認されました。
参加者からは、「研修を開催してくれた事務局に感謝したい」といった声や、将来的な継続開催を希望する意見が多数寄せられました。また、「利用者に合わせたサービス提供の重要性に気づいた」といった具体的な学びを得た参加者も多かったようです。
まとめ
今回の「リーダーズ研修2024」は、次世代の介護人材が一堂に集まり、貴重な経験と知識を共有する場となりました。デジタル化が進む時代において、リーダーたちはソーシャルなつながりや地域での活動を通して、持続可能な福祉の実現を目指していくことでしょう。
今後も市民協の活動に期待が寄せられています。