カイロスマーケティングの新機能導入
カイロスマーケティング株式会社(本社:東京都)が提供するMA(マーケティングオートメーション)とSFA(営業支援)を融合したツール「Kairos3」に、最新のSPFチェック機能が追加されました。この新機能は、PowerDMARC社が開発したPowerSPFを活用したもので、SPFマクロ対応のチェックを行うことができます。
新機能による利便性の向上
新しく実装されたSPFチェック機能により、ユーザーはDNS設定において明示的にKairos3のSPF includeを記述する必要がなくなります。これにより、PowerSPFを通じてKairos3の利用有無を自動的に検出でき、運用が簡素化されるだけでなく、セキュリティも強化されることとなります。
MTA(メール転送エージェント)の隠蔽化と、SPFチェックの精度向上は、悪意のあるなりすまし攻撃への対策としても非常に重要です。このアップデートによって、BreakSPF攻撃を含む高度ななりすまし防止機能が実現し、メールを守る防波堤がさらに強化されるのです。
背景と安全対策
昨今、SPFレコードの脆弱性を狙った「BreakSPF攻撃」や「SPFバイパス攻撃」が増加しており、企業はその対策に苦慮しています。これらの攻撃は、攻撃者がDNSをスキャンすることで企業のメール配信システムを特定し、不備を突いて偽装メールを送信する手法です。Kairos3はこれに対抗するためのSPFチェック機能を提供してきましたが、PowerDMARCのPowerSPFとの連携によって、これまで以上のセキュリティを実現できるようになりました。
PowerSPFの特徴
PowerSPFは、PowerDMARCが提供するSPF強化モジュールです。主な特長には以下が含まれます:
- - DNS Lookup制限の超越:SPFのDNS Lookup回数の制限を回避でき、スムーズな運用が可能。
- - 再帰的flatten機能:SPFレコードの平坦化を行い、運用ミスを防止。
- - MTAの隠蔽:攻撃者がIPアドレスを把握できないように隠蔽。
- - 自動修復機能:文法エラーや名前解決失敗時に備え、迅速に障害を修正。
これらの機能によって、PowerSPFはSPF構成の最適化と、メール認証の信頼性を大幅に向上させることに貢献しています。
Kairos3のデータ活用
「Kairos3」は、データを基にした営業戦略の強化を目指すツールです。見込み客の獲得から、営業活動の進捗管理まで幅広く支援します。専門知識がなくとも利用できる設計で、売上アップに寄与することを目指しています。
今後、カイロスマーケティングとPowerDMARCの日本総代理店であるSpelldataは、更なる連携を推進し、メールセキュリティ技術の向上に寄与する方針です。ブランドイメージを守るためにも、強固で効果的な環境を提供していくことが求められています。
株式会社Spelldataの取り組み
Spelldataは、デジタル社会における速さと信頼性を科学的に高めることを目的に活動する企業です。Webサイトやメール配信の運用を速度、安全性を保ちながら行うための技術支援を提供しています。日本のIT業界に統計的品質管理の概念を広める使命を担っています。
今回の機能追加は、これからの時代に必須となるメールセキュリティをより一層強化するものになるでしょう。今後の動向に注目が集まります。