久留米市の水害対策
2025-09-30 15:29:31

久留米市での衛星データによる水害対策実証実験が始動!

久留米市での水害対策の新たな取り組み



株式会社QPS研究所は、福岡県久留米市において、民間企業3社と共同で水害対策の実証実験に関する協定を締結しました。この取り組みは、IoT浸水深センサと小型SAR衛星「QPS-SAR」を駆使して、災害時の状況把握や対策の迅速化を目指すものです。

1. 背景と目的



久留米市は、九州の一級河川・筑後川の流域に位置し、これまで何度も内水氾濫に見舞われてきました。これに対処するため、2022年から「流域治水推進プロジェクト」が立ち上げられ、より効果的な浸水対策が求められています。今回の協定は、その一環として位置づけられています。

2. 取り組みの詳細



本協定では、以下の4つのポイントに基づいた協力体制が築かれます。

1. IoT浸水深センサの設置
久留米市内の過去に浸水実績のある場所にセンサを配置し、浸水状況のリアルタイム感知を行います。

2. データ提供
IoTセンサから得られる浸水深データと「QPS-SAR」による衛星データを融合し、高精度の浸水分析を実現します。

3. 小型SAR衛星の活用
QPS研究所の小型SAR衛星は、昼夜を問わず高精度で地表を観測し、浸水の把握に役立てられます。

4. データ分析
MS&ADインターリスク総研がデータの分析とアルゴリズムの構築を行います。

これにより、遠隔から迅速に都市全体の浸水状況を把握し、適切な避難支援を行うことが期待されます。

3. 小型SAR衛星「QPS-SAR」の特性



「QPS-SAR」は最大46cmの解像度で地表を観測でき、その特性を活かして水面を正確に捕捉します。これにより、浸水が発生している区域を迅速に特定することが可能です。現在は12号機が打ち上げられており、最終的には36機の衛星で構成されるコンステレーションを目指しています。

4. IoT浸水深センサの導入



近年、頻発する水害に対して、浸水深を遠隔で把握できるニーズが高まっています。これに応える形で、IoT浸水深センサが開発されました。このセンサは、浸水の深さを1cm単位で計測し、LPWA通信を介してリアルタイムでデータを送信します。

最近では、久留米市内の特定の場所に8基のセンサが設置され、過去に設置された7基と合わせて15基で実証実験が実施されます。

本プロジェクトは、地域の安全と持続可能な都市づくりを目指す新たなモデルケースとなるでしょう。QPS研究所は、衛星データを活用して人々を不安から解放し、日々の安心した暮らしを支えることを目指します。また、このプロジェクトを通じて得た知見は、他の地域にも波及し、国全体の水害対策の改善に寄与することが期待されます。

5. 最後に



福岡県久留米市でのこの官民連携実証実験は、最新技術を駆使して迅速かつ適切な災害対応を可能とするものです。今後の進展が非常に楽しみです。それでは、引続き注目していきましょう。


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会社情報

会社名
株式会社QPS研究所
住所
福岡県福岡市中央区天神1-15-35レンゴー福岡天神ビル6階
電話番号

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