製造プロセスのCO2削減
2020-12-14 10:00:08

国際的な製造プロセスのCO2削減へ向けた実証実験が始動

国際的な製造プロセスのCO2削減へ向けた実証実験が始動



製造業は、持続可能性への意識が高まる中で、CO2削減や資源循環型経済への移行が求められています。サステイナブルな社会を目指すこの流れに乗り、NTTグループ、NTTコミュニケーションズ、シーメンス、そしてSIPBBが共同で取り組む実証実験が、スイスのスイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌで始まりました。このプロジェクトは、製造プロセス全体にわたってCO2排出量を可視化し、データフローの改善を目指すものです。

この実証実験は、インダストリー4.0を推進する取り組みの一環として位置付けられており、約40社のグローバルフィルで構成されるスイススマートファクトリーの一部として実施されます。NTTソフトウェアイノベーションセンターとNTTコミュニケーションズは、Lighthouse Project Industry 4.0に参加し、持続可能な製造環境を作り出そうとしています。

国際的なデータプラットフォームを活用



この実証実験では、欧州のデータインフラ「GAIA-X」やその中心技術である「IDSコネクター」を利用することで、国際的なデータ流通の安全性を確保します。特に、NTTコミュニケーションズが開発した「Smart Data Platform (SDPF)」を活用し、スイススマートファクトリーのデータをEU圏及び日本から安全に参照できる環境が整えられます。

これは、データの利用権限を適切に制御できる仕組みを通じて、法令や契約に基づいた運用が可能になると期待されています。特にデータの秘匿性を保ちながら、企業同士での情報共有が円滑に行える体制を築くことにより、実証実験だけでなく、今後のビジネスシーンに新たな可能性を広げます。

グローバルなオープンイノベーションの必要性



ここ数年、テクノロジーの進化とともに企業は国内のみの研究開発に限らず、海外のスタートアップや大企業との連携が求められるようになりました。ジャパンイノベーションパークはこの流れを創出するために、スイススマートファクトリーとともにグローバルな研究開発を支援しています。

EU諸国と日本の企業の連携を強化することで、最先端の製造技術を日本に導入し、その技術を用いた新たなサステイナブルな製造プロセスを構築していくことが期待されています。このように、ジャパンイノベーションパークはスイスのイノベーションを支え、日本企業の海外展開をサポートする重要な役割を果たすとともに、新たなビジネス機会の創出を目指しています。

有望な未来への期待



インダストリー4.0の推進は、単に技術の革新にとどまらず、持続可能な社会の実現に向けた進展をも意味します。このようなグローバルな取り組みが進むことで、製造業は未来へ向けた新しい価値を創造することができます。今後、実証実験の成果がどのように現れるのか、また他の業界への波及効果に期待が寄せられています。

特に日本企業にとっては、欧州マーケットへの進出とともに、持続可能な技術を取り入れる機会が広がることから、今後の展開が注目されます。企業が積極的に持続可能性を追求する姿勢は、より良い未来を作るための第一歩となることでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人ジャパンイノベーションパーク
住所
中央区日本橋本町3−3−3
電話番号
03-5570-8050

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