地方創生プロデュースの確かな一歩
地方活性化に取り組む株式会社さとゆめが、1.5億円の資金調達を実施しました。全国50以上のエリアで地方創生事業を展開する同社は、エイチ・アイ・エスやCentral Japan Seed Fundをリードインベスターとして、第三者割当増資を行いました。その資金を活用し、地方の人材不足解消や新たな価値提供を目指しています。
資金調達の背景
さとゆめは「ふるさとの夢をかたちに」というミッションを掲げ、地域が抱える課題を新しい視点で捉え直し、資源に転換することで地域の魅力を引き出してきました。これに共感してくれる投資家たちと共に、地方創生に対する新しいアプローチを模索するための資金を確保することができました。
今回の資金調達を契機に、地方との結びつきを強化しつつ未開拓の地域へのコンサルティングをさらに拡充していく見込みです。地方での新規事業立ち上げにあたって、地域に魅力を見出す人々や企業とのマッチングが進むことで、さらなる成長が期待されています。
代表取締役の考え
CEOの嶋田俊平氏は、「社会に新しい価値を生み出していきたい」と述べ、資金調達を行うことで、地方に優秀な人材を集める企業を目指す意向を明らかにしています。他社との協業も視野に入れ、シンポジウムなどで意見交換を重ね、実現可能なプロジェクトを進めています。
その中でも、HISとの「Destination Create Project」はすでに始動しており、全国各地に新しい観光地を生み出すことに力を入れています。これにより、地域の魅力を掘り起こし、新しい目的地を創出する役割を果たすことが期待されています。
これまでの実績
さとゆめは過去にも多くの地方創生プロジェクトを手掛けてきました。山梨県小菅村での総合プロデュースや、東京都青梅市−奥多摩町での「沿線まるごとホテル」プロジェクト、長野県信濃町での癒しの森事業など、多岐にわたる取り組みを通じて地域コミュニティの支援を行っています。
地域商社の設立や、越境型スタートアッププロジェクト「100DIVE」などもその一環です。これらの事業を通して、人々が集まる場を作り、地域の活性化を図ってきました。
今後の展望
さとゆめは、今回の資金調達以降も新しい事業やプロジェクトの発表を予定しており、地域との連携を一層深めていく考えです。地域住民や企業と共にコラボレーションし、多方面にわたる新たな挑戦をし続けることで、持続可能な地域の未来を築いていくことを目指しています。
さとゆめの活動は、地方創生のモデルケースとなる可能性を秘めています。今後の動向から目が離せません。