経理業務が忙しい理由とSHIFTのAI活用事例を探る
経理の仕事がいつも忙しく、なかなか軽減されない背景には、数多くの確認作業が待ち受けていることがあります。株式会社SHIFTは、AIを駆使して業務の効率化を図りながらも、現状を変える難しさに直面しています。この記事では、SHIFTが経理業務特に経費精算業務にどのようにAIを活用しているかを紹介します。
経費精算業務の現状
経費精算のプロセスはすでにデジタル化が進んでいましたが、それでも経理担当者の手には確認作業が残っていました。経費申請の数は月間7,000件から8,000件に及び、申請内容の不備をチェックするために複数のシステムを駆使しています。ここで重要なのが、「人の判断」が依然として多く残っていることです。実際に、システムとシステムの間を埋めるのは人の手なのです。
AIによる変革の試み
SHIFTでは「AIは確認と一次判定を担当する」というアプローチを選択しました。すなわち、経費申請の申請段階ではなく、その後の確認作業にAIを適用することにしました。経理担当者が何をもって承認可否を判断するかの基準を整理し、AIがこれをもとに一次判定を行う仕組みを構築しました。
この結果、指定した部門の申請の約7割から8割がAIにより一次判定されることが確認され、経理担当者は問題がある申請にフォーカスして確認作業を行うことが可能になりました。これにより、日々の作業負荷の軽減が期待されています。
AIの信頼性とさらなる課題
AIが一次判定を行うとはいえ、経理担当者が全ての結果を再確認する場合、業務の負担が十分には減りません。そのため、次の課題として「AIによる判定をどこまで人間が見なくてよいか」を考えなければなりません。判定精度を評価しながら、運用基準の見直しをし続けることが重要です。このプロセスは必ずしも簡単ではなく、AIの信頼性を高める環境作りが求められます。
投資優先順位の現実
経理やバックオフィス業務の革新は、他の事業成長に直接結びつく投資と比較された場合、優先順位を上げにくいのが現状です。しかし、経理業務はシステムや確認情報が増え続けているため、人手による確認がますます難しくなる状況です。SHIFTのように、徐々に業務を変革させるアプローチが重要です。すべてを一気に変えるのではなく、小さな部分から着手することが現実的な解決策かもしれません。
SHIFTの取り組みと今後の展望
SHIFTは、経費精算業務の試験運用を通じて、現行の運用モデルを改善してきました。既存システムを活かしながらも、人の作業を切り出し、AIに任せることで新たな効率化を図っています。これからも、SHIFTはAIを利用した進化を続け、業務の変革を促進していくでしょう。その成果は今後のビジネスシーンに大きな影響を与えることが期待されており、ますます重要なテーマとなっていくに違いありません。