岡山大学の脱炭素活動
2025-09-26 23:19:34

岡山大学が推進する脱炭素の未来!きびだんごにカーボンフットプリントを導入

岡山大学が取り組む脱炭素への挑戦



岡山大学は、持続可能な未来を目指し、環境問題への取り組みを強化しています。その一環として、2025年9月1日より、倉敷美観地区にて「きびだんごカーボンフットプリント(CFP)表示実証研究」が始まりました。このプロジェクトは、国立大学法人岡山大学、株式会社廣榮堂、MS&ADインターリスク総研の共同によるもので、観光客と学生が相互に学び合いながら脱炭素の重要性を認識する機会を創出しています。

学生たちが主導するCFPの展示



この実証研究では、岡山大学の天王寺谷達将准教授の研究室が中心となり、学生たちが現地で観光客にCFPの意義を説明しました。特に「元祖きびだんご」と「むかし吉備団子」について、原材料の生産から製造、販売に至るまでのCO2排出量を算定したところ、前者は1箱(15個入り)あたり766 g-CO₂e、後者は638 g-CO₂eと、約17%の差があることが明らかになりました。この結果を元に、観光客はそれぞれの商品が持つ環境への影響を理解し、興味を持つようになりました。

「むかし吉備団子の方がCFP値が低いことを知り、具体的な背景に対しても関心を示す観光客が多かった」といった意見が寄せられたように、特に地域資源を活用した商品の持つ環境への配慮が評価されているのです。

学生の知識が活かされる瞬間



インタビューやアンケートを通じて、学生は観光客からの反応を集めました。「環境に優しいと聞くと、自分は選びたい」という声が多数寄せられ、CFP表示が購買行動に影響を与える可能性が見えました。学生たちも、観光客の関心が高まり、自分たちの説明によって意識が変わる瞬間を感じているとのことでした。ある学生は、「温暖化の影響を知っていたが、数値化されることでその重要性を実感しました」と語ります。

企業から期待される新たな価値



廣榮堂の小西祐貴社長室長は、「伝統的な和菓子に新たな価値を加える良い取り組みだ」とコメントし、今後の製品開発に生かしたいとしています。また、CFP表示を担当したMS&ADインターリスク総研の浅井良純上席コンサルタントは、「CFP表示は環境価値という新たな選択肢を提供するものです」とし、他の中小企業にもこの取り組みを広げる意向を表明しました。

継続する意義と未来



このCFP表示実証研究は、10月31日まで続けられ、週に一度の学生による説明活動やインタビュー調査が行われます。地域との連携を通じて、岡山大学の取り組みは、一人一人が環境問題を身近に感じるきっかけとなる可能性があります。このプロジェクトは、地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の姿を浮き彫りにしており、持続可能な社会を目指した新たな挑戦の幕開けと言えるでしょう。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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