2025年度「クリエイター育成事業」の詳細
上月財団は、創立者である上月景正氏が1982年に設立した法人で、40年以上にわたりスポーツや教育、文化の振興に貢献してきました。今回はその一環として、20回目を超える「クリエイター育成事業」を受けるクリエイターを対象に、2025年2月18日より助成対象者の募集を開始します。このプログラムは、デジタルアーティストやイラストレーター、漫画家などを目指す15歳から25歳までの若者を対象とし、年額72万円の助成金を提供します。これは昨年度からの増額であり、より多くの才能を支援する姿勢が見られます。
応募の流れと選考
助成対象者の選考は、一次選考が6月、二次選考が7月に行われ、最終的に約30名のクリエイターを選出します。選考の基準は厳正で、東京藝術大学大学院映像研究科の伊藤有壱教授や著名な漫画家の吉住渉氏など、多彩な分野の専門家たちが委員に名を連ねて評価を行います。選考後、選ばれたクリエイターたちには、助成期間中に全8回の課題作品制作などが設けられ、作品は様々な媒体で発表される機会が提供されます。
過去の助成者の素晴らしい実績
この事業が始まった2004年以来、700名以上のクリエイターが助成を受けており、その中には実績を残すトップクリエイターも多くいます。例えば、漫画家のあずみきし氏は、助成を受けた経験を基に「全ての経験が糧になる」と未来のクリエイターにメッセージを寄せています。彼女の作品『死役所』は、サスペンスと心理描写を巧みに織り交ぜ、長期連載が続く人気作となっています。
くさかべゆうへい氏もまた、3度の助成で得た支援を活用し、自身の視野を広げることに成功しました。彼の作品『白山と三田さん』は、2024年には第100話を迎え、作品の最終回が読者に感動を与えています。彼は「続けることが大切」と参加者たちに教授し、励ましの言葉を送ります。
藤村緋二氏も助成者の一人であり、現在は自身の漫画を中心に活動しています。彼は、2025年度から選考委員として若手クリエイターの育成に尽力することが決まっており、今後の期待が高まります。
募集要項
「クリエイター育成事業」の募集要項は以下の通りです:
- - 対象者: デジタルアーティスト、イラストレーター、漫画家を目指す15〜25歳
- - 助成金額: 年額72万円
- - 助成期間: 2025年8月〜2026年7月
- - 助成人数: 約30名
- - 応募締切: 2025年5月7日
- - 選考方法:
- 一次選考: 作品審査(6月)
- 二次選考: 実技審査・面接(7月)
これらの情報に基づいて応募することで、将来のクリエイターたちは自分の才能を開花させるチャンスを得ることができます。助成金を活用して、新たな創作活動に挑戦する若者たちに是非、注目してもらいたいです。
上月財団について
上月財団は教育に根差した理念を掲げ、スポーツや教育支援、公益事業を展開してきました。今後も、若いクリエイターを支援し、さらなる才能を育てることに尽力していくことでしょう。