スマホ動画広告とテレビCMの新たな相互効果
近年のスマートフォンの普及に伴い、動画視聴が欠かせない日常となりました。この流れの中、広告業界においてもスマホメディアを活用したテレビCM用動画の掲載が増えてきています。しかし、テレビCMとスマホ動画広告を組み合わせた際のブランド効果については、これまで明確なヒントが少なかったのです。
このような背景を受けて、株式会社App-CMは全国規模で調査を実施しました。この調査で、スマホ動画広告「App-CM NATIVE VIDEO AD」を利用した人々と、その広告に接触しなかった人々のデータを比較解析しています。結果として、接触者は非接触者に比べて認知度が約1.5倍、興味度が約1.6倍、商品購入意向が約1.8倍高いということが判明しました。
調査内容概要
- - 調査主体: 株式会社 App-CM
- - 調査方法: インターネットリサーチ
- - 調査期間: 2015年9月28日〜30日
- - 標本数: 9462サンプル
この調査は、あるアドベンチャー映画のキャンペーンを対象として行われました。接触者と非接触者を比較したその結果から、すべての指標においてブランドリフトの効果が確認されたのは驚きでした。
さらに興味深いことが、テレビCMとスマホ動画広告に同時に接触した人々のデータです。この結果、認知度は両者に接触した方が1.07倍高く、興味度は1.16倍、商品購入意向は1.18倍となり、さらなる相乗効果が見られました。
ブランドリフト効果の新たな指針
App-CMの調査によると、スマホ動画広告の効果を測定することで、テレビCMとの組み合わせがいかに強力であるかが明らかになりました。特に、購入意向を高めるためにスマホ広告が効果的であるとのことです。
この背景には、ユーザーがエンタメに対し興味を持っている時分に接触できたという点が大きいと推測されています。広告の視聴状況が「この映画、話題なのか?」という関心を引き起こし、テレビCMとの組み合わせで期待以上の効果を実現できたわけです。
テレビCMをネット広告的に活用する必要性
近年、アメリカではテレビCMもネット広告同様に個別での効果測定が求められています。その流れを受け、App-CMはテレビCMとネット広告双方の効果を同じ指標で統合的に分析し、そのデータを基に最適な広告戦略を模索しているのです。ターゲットユーザーに対する広告の出稿バランスを最適化する取り組みも進めています。
この調査は、今後の広告戦略における新たな指針となると予想されます。テレビCMとスマホ動画広告をどのように組み合わせて出稿すれば、効果を最大化できるのか、さらなるデータと分析が待たれます。
新しい知見の発表も近々予定されているとのことで、今後の動向に注目です。
株式会社App-CMでは、ブランドリフト効果を厚く反映する新しい分析データを発表する予定です。それにより広告主が広告戦略を考える際の一助となることを期待しています。