札幌市の新たな取り組み
札幌市では、社会課題の解決と企業の成長を同時に追求する新しい制度として「札幌SDGs先進企業認証制度」を導入します。この制度は、令和6年1月から施行される予定で、企業がSDGs(持続可能な開発目標)を基に自己評価を行い、市が認証を行う仕組みです。
企業の対象
この制度の対象となるのは、札幌市内に本社または支社を持つ法人や個人事業主です。大企業やNPO法人、社会福祉法人といった非営利組織も対象に含まれています。これまでの「札幌SDGs企業登録制度」に登録していない企業も応募することが可能です。
認証の上限とメリット
認証については、年間で約20社を認証予定であり、大企業はその中で5社まで認証を受けることができます。認証を受けた企業には、いくつかの特典が用意されています。まず、札幌市の中小企業融資制度である「札幌みらい資金」の利用が可能になります。
さらに、認証企業は専用のロゴマークを名刺や企業のウェブサイトに使用することができ、PRの機会も増えるでしょう。具体的には、プレスリリースの配信サービスを利用して、6か月間にわたり最大3件の情報発信が無料となります。
また、経済観光局が主催する企業説明会などに優先的に参加できる機会も提供され、学生による企業の取材が優先的に訪問されるので、自社の魅力を発信するチャンスが増えます。こうした活動を通じて、認証企業同士のネットワークも広がることでしょう。
申請について
申請の受付は、令和6年9月26日から11月13日まで行われます。認証の審査は、ヒアリングや有識者による委員会で行われ、承認は翌年1月に行われます。詳細は「札幌SDGs企業ポータルサイト」から確認できます。
説明会の開催
また、札幌SDGs先進企業認証制度の詳細を知るための説明会も開催されます。11月2日には現地参加はもちろん、オンラインでも参加可能です。興味のある方は、定められた申し込み先からぜひ登録してみてください。
お問い合わせ先
制度に関する質問や不明点については、札幌SDGs企業登録・認証制度サポート窓口にお問い合わせが可能です。平日のみの対応ですが、直接の電話またはメールにてサポートを受けることができます。
この新たな試みが札幌市内の企業にとって、より持続可能な未来を築く一助となることを期待しています。