Bioworksの次世代繊維PlaX™がSeivsonに採用
京都に本社を置くBioworks株式会社(代表取締役社長:坂本孝治)が開発した植物由来の次世代合成繊維「PlaX™(プラックス)」が、注目の台湾デザイナーズブランド「Seivson(セイヴソン)」の2025年春夏コレクションへの採用が発表されました。このコレクションは、2024年9月4日に開催されたRakuten Fashion Week TOKYOで公開され、使用されたPlaX™素材のファッションアイテム5型が披露されました。
PlaX™とは
PlaX™は、サトウキビを原料とした植物由来の合成繊維であり、従来の石油由来の合成繊維に代わる持続可能な選択肢を提供します。これにより、資源枯渇や二酸化炭素の排出といった環境問題の解決に寄与する新素材として注目されています。特にSeivsonのコレクションのテーマとも合致したことから、採用が決まりました。
Seivsonのコレクションテーマ「TRACES」
Seivsonの2025年春夏コレクションは、"TRACES"(痕跡)をテーマにしています。デザイナーTzu Chin Shen氏は、女性の身体が成長する過程で残される痕跡に着目し、現代社会における様々な現象をデザインに反映させたコンセプトを展開しています。彼は「PlaX™の特徴が今シーズンのテーマにぴったりであることに気づいた」と語っており、女性の成長に寄与する素材としてのPlaX™の重要性を強調しています。
Seivsonについて
Seivsonは「人生を取り巻くインスピレーション」を基にした台湾のファッションブランドです。デザイナーのTzu Chin Shen氏は新興デザイナーとしても評価されており、活動は台湾に留まらず、日本、パリ、ニューヨークでも広がりを見せています。Seivsonは、柔軟でボーダーレスな発想を特徴とし、日常のアイデアをファッションに昇華する独自のスタイルを持っています。
PlaX™の環境への貢献
PlaX™は、生分解性を持ちながら、サステナブルなファッションを追求する素材として、多くの利点を持っています。具体的には、ポリエステルと比べて41%のCO2排出量を削減し、綿と比較して水の使用量を90%削減することが可能です。また、環境への負担を軽減し、持続可能なファッション素材の普及に貢献するため、Bioworksは今後も新たなブランドやデザイナーとの連携を強化し、グローバルな市場展開を加速させていく予定です。
Bioworksによる持続可能な未来
Bioworksは「つくる喜びと、着る豊かさが続く、新たな生態系を作る」というビジョンのもと、次世代合成繊維PlaX™の製造・販売を行なっています。2015年の設立以降、ポリ乳酸を素材としたファッション業界向けの新素材の提供を行い、国内外の繊維企業から関心を集めています。環境を意識した素材の選択肢を提供することで、ファッション業界の変革を目指しています。
BioworksによるPlaX™の可能性と、それを生かしたSeivsonの新コレクションの動向に注目です。今後の展開が楽しみです。