北海道東川町と札幌新陽高等学校が包括連携協定を締結!地域活性化に向けた新たな取り組みへ
北海道東川町は、札幌新陽高等学校と包括連携協定を締結しました。この協定は、教育、人材育成、研究に関わる環境と機会を図り、地域活性化、住民福祉の増進などに貢献することを目的としています。
今回の協定締結は、両者の強みを活かした連携事業を通して、次世代を担う人材育成や地域課題の解決に力を入れていくことを意味しています。具体的には、次世代に向けた人材育成や教育・研究などの交流連携、人的・知的・物的資源の相互活用、地域活性化のための連携・協力、相互の特色を活用した振興発展、地域課題解決に向けた政策の共同研究などが挙げられます。
東川町と札幌新陽高校の連携の歴史
東川町と札幌新陽高等学校は、以前から写真甲子園などを通して交流し、連携を深めてきました。特に2021年には、新型コロナウイルス感染拡大の影響で修学旅行に行けなかった生徒のために、東川町が全面的な協力を行い、キャンプを実施しました。このキャンプは生徒たちにとってかけがえのない体験となり、その後、札幌新陽高等学校の単位制カリキュラムにおける独自の学校設定科目「アウトドア探究」が誕生するきっかけとなりました。
両者の期待と今後の展望
札幌新陽高等学校の赤司展子校長は、今回の協定締結について、「東川町とは、生徒が写真甲子園に関わるなど、これまでも交流し連携してきました。互いの特色を活かして、子どもたちの成長や地域の発展に貢献できるよう、今後ますます連携を深めていきたいと思います。」と述べています。
東川町の菊地伸町長は、「本年は東川町にとって『写真の町』宣言30年、開拓130周年を迎えるメモリアルイヤーです。写真のみならず多様な文化と人の交流による地域の活性化という新たな取り組みにより、東川町の特性を活かした魅力あるまちづくりを進めてまいりました。今後も、町民と行政が一体となり多くの挑戦をし続けていく所存です。そのような中、人づくりにおいて意欲的な取り組みをしている御校とこうして包括連携協定を結ぶということは、運命のように感じます。東川町をきっかけに出会い・交流することで、高校生らしい創造性や感受性の育成と活動の向上に寄与していくとともに、今後より一層、次世代に向けた人材育成や地域活性化のため相互に協力しながら連携していきたいと思います。」と語っています。
札幌新陽高等学校について
札幌新陽高等学校は、北海道札幌市南区にある生徒数約700名の全日制普通科高校です。1958年に札幌慈恵女子高校として建学されて以来、校訓「自主創造」と「この道は自ら拓くべし」という信念に基づく教育を一貫して行ってきました。近年では、時代の変化に合わせて共学化や各コースの設置、ICT教育の推進など、様々な改革を進めています。
東川町について
東川町は北海道のほぼ中央に位置し、北海道最高峰の旭岳(2,291m)をはじめ、美しい田園風景が広がる自然豊かな町です。人口は約8,500人。稲作を中心とした農業と、木工業、観光業が主な産業となっています。
1985年には「写真の町」を宣言し、「写真映りの良い町」を目指し、写真を核に国内外との交流を進めるなど、文化を通じたまちづくりに取り組んでいます。家具の産地としても知られており、旭川家具の主要産地となっています。また、日本初の公立日本語学校を開設し、日本語留学生が暮らすなど国際交流が盛んな町でもあります。
今後の連携に期待
今回の包括連携協定を契機に、東川町と札幌新陽高等学校は、地域活性化に向けた取り組みをさらに強化していくことが期待されます。両者の連携が、地域社会の発展に大きく貢献していくことを期待しています。