DICがQlik Replicateを導入し、データ活用基盤を刷新
概要
株式会社インサイトテクノロジーが提供するQlik Replicateを活用し、DIC株式会社はSAP ECCからS/4HANAへの移行を成功させました。この導入により、同社はビジネスプロセスの改善と周辺システムの刷新を実現しています。
DIC株式会社の背景
DICは1908年に設立された化学メーカーで、印刷インキや合成樹脂など多岐にわたる製品を製造・販売しており、世界62カ国に展開しています。グローバル化に対応するため、DICは約10年前からSAP ECCを基幹系システムとして使用していました。しかし、データ活用の更なる向上を目指し、S/4HANAへの移行と共に「デジタル統合プラットフォーム」の導入を進めることに決定しました。
Qlik Replicate導入の目的
DICでは、SAP ECCからS/4HANAへのスムーズな切り替えが求められていました。特に、基幹系システムのダウンタイムを最小限に抑え、新たなデータ活用基盤も同時に運用を開始したいという要望がありました。これを実現するために、インサイトテクノロジーが提案するQlik Replicateが選ばれました。
導入による成果
Qlik Replicateの導入により、DICは以下のような成果を上げることができました。
1.
データ活用基盤への迅速な連携: SAP S/4HANAへの移行後、データ活用基盤へスムーズに接続し、迅速なデータ統合が実現しました。
2.
ビジネスの中断を抑制: 旧システムと新システムの並行稼働が不要となり、業務の継続性が確保されました。
3.
多様なデータ分析の実現: 将来的なデータの増加に対しても対応可能な体制が整い、様々なフィルターによる分析が可能になりました。
4.
効率的なデータ連携: ノーコード、ローコードのアプローチにより、データ収集の効率化を実現し、レポートの作成やダッシュボードの構築の負担を軽減しました。
DIC株式会社のコメント
情報システム部の中西功介氏は、「Qlik Replicateを導入したことで、アジア全体でSAP ECCからS/4HANAへの切り替え後、迅速なデータの連携が可能になった。今後もさまざまな場面でQlik Replicateを利用していく」とコメントしています。
Qlik Replicateとは
Qlik Replicateは、異種データベース間でのリアルタイムデータ連携を可能にするレプリケーションソフトウェアです。このソフトウェアは、メインフレームやSAP、Salesforceなどのデータをリアルタイムで分析基盤へと連携します。その特徴は、従来の方法に比べてシステムへの負担が軽く安全かつ迅速なデータ統合が実現される点にあります。
まとめ
DICの事例は、データ活用基盤の構築においてQlik Replicateがもたらす可能性を証明しています。同社は、今後もさらなる目標に向けたデジタル変革を推進するにあたり、Qlik Replicateを戦略的に活用し、ビジネスを発展させていくでしょう。