ダッソー・システムズ、新しい航空宇宙防衛向けソリューションを発表
2012年11月6日、ダッソー・システムズが航空宇宙・防衛産業向けの新しいインダストリー・ソリューション「ウィニング・プログラム」を発表しました。このプログラムは、開発初期から最適化が可能な、世界初の包括的なソリューションです。
航空宇宙・防衛業界の厳しい課題
航空宇宙・防衛産業では、製品性能の向上やコスト削減、さらには開発期間の短縮が求められています。そのため、企業は提案やオファーに対して高い契約条件を求められる状況に置かれています。このような状況下では、全ての要件を満たし、予算やスケジュールを厳守するとともに、その間に発生するリスクを特定し、適切に管理することが不可欠です。
しかし、多くの企業では、知的資産を効率的に活用し、最適な解決策を素早く見つけるためのツールが不足しているため、これらの課題に対処するのが難しいのが現状です。
「ウィニング・プログラム」の特長
今回発表された「ウィニング・プログラム」は、イノベーションの推進を目指す航空宇宙・防衛企業が新しい提案を検討し、ビジネスチャンスを獲得しやすくすることを目的としています。企業はこのプログラムを利用して、自社の提案や構想設計プロセスを効率的に管理できるようになります。
具体的なソリューションの提供
ダッソー・システムズのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、モニカ・メンギニ氏は、「プログラムのライフサイクル全体にかかるコストは、初期段階で大部分が決まります。多くの企業はこの段階での実行方法に悩んでおり、納期遅れや予算オーバーが頻発しています。」と述べています。そのため、「ウィニング・プログラム」は、提案内容を把握し、実現方法の具体的なロードマップを提供することで、企業がリスクを管理しつつ、効果的な提案を行う支援を行います。
ナレッジの共有と意思決定の改善
このソリューションは、詳細なエンジニアリングと構想設計段階での知識共有を飛躍的に向上させます。プログラムコストとスケジュールを厳守するための効果的な手段を提供し、様々な代替案を議論することで、より正確かつ実現可能な意思決定を行えるようになります。さらに、プログラム管理と変更管理が統合され、一貫性を保ちながら変更を管理できるのも大きな特長です。
今後の展望
「ウィニング・プログラム」を利用することで、企業はリスクを回避し、成功に繋がる高精度な提案が可能となります。提案過程で生成された知的資産も、将来的なプログラムで再利用できる形で整理されています。
Roland Berger Strategy ConsultantsのPhilippe Plouvier氏も、このような総合的なソリューションが、構想設計段階での重要な意思決定を支援し、プログラムライフサイクル全体を通じてコミットメントを守ることを可能にすると述べています。
ダッソー・システムズは、今後も航空宇宙・防衛業界向けの全インダストリー・ソリューションを提供していく予定です。詳細については、公式サイトをご覧ください。
ダッソー・システムズ公式サイト
企業情報
ダッソー・システムズは、3Dエクスペリエンス企業として、企業や個人にバーチャルなユニバースを提供し、持続可能なイノベーションを促進しています。グローバルに150以上の国で15万社、さまざまな規模や業種のお客様に価値を提供しています。